女性不信に陥った俺が希望を取り戻す時。俺は貶めたお前らを絶対に許さないから裁きを

楽(がく)

第一章 alone

後輩が義妹になった日

第1話 貴方の手を受け止める

糸瑞拓哉(いとみずたくや)は彼女に浮気された。

それはかれこれ1年も前の話で...それ以外にも女子達にその間の容姿に関してイジメに遭い。

挙句の果てには両親が離婚した。


その為、精神が壊れてしまった。

頑張ったけど。

壊れた。


もう、治らない。


既に学校を3カ月以上休んでいる。

3か月か。

長いのか短いのか分からない。

だけど髪の毛が伸びたという事は...長い月日なんだろう。


2年生?になってからの5月。

ゆっくり起き上がってから俺はコーヒーを飲みに下りる。

それから俺はコーヒーをミルクで割り蜂蜜を入れて...から。

俺は真顔のまま...と言うか多分死んだ顔でいつも通り部屋に戻ろうとした。

すると背後から家事をしていた父さんの声がした。


「拓哉」

「...何。父さん」

「...実はな。突然で申し訳無いけど再婚する事になった」

「そう」


そして俺はそのまま部屋に戻る為に階段の手すりに手を触れる。

すると父さんが「その子に連れ子が居るんだ」と言われた。

俺はピクッと手を止めてから背後を見る。


「それも...今言ってすまないが」

「女性なの?」

「...連れ子か。...すまないが女子だ」

「そう」


俺は少しだけ寒気を感じながらそのまま歩く。

それから階段を登って行く。

そして息を整える。

マズいな...また嫌な事を思い出した。



それから数日が経った。

その連れ子という女子と新しく俺の母親になる女性がやって来た。

俺も一応...この家の家族として挨拶に参加させてもらった。

そして俺はその2人を見て見開く。

連れ子は見た事のある女子だったから。


「え...先輩?」


富地春奈(とみちはるな)だった。

俺が中学時代に優しくしていた後輩だった。

富地さんと父親が「え?」となっている。


「先輩...私ですよ。分かりますか?春奈です。以前...一緒の中学だった...」

「...すまないが。覚えてない」

「...で、ですか。すいません」


父親が俺に向いてくる。

「春奈さんを知っているのか」という感じで、だ。

俺は「...」となりながら「知らない」と答えてから俺は2人に頭を下げる。

それから踵を返してからそのまま自室に戻る。


それから俺は考え込む。

富地春奈、か。

懐かしい奴を見た。

もうかれこれ1年以上の誤差があるけど。

アイツ...あの制服からして俺の学校に入学していたのだな。


「...はは」


乾いた笑いを浮かべながら俺はカーテンを締め切っている為にカビが若干生えている天井を見上げる。

それから俺はまたインターネットでニュースを読み始めた。

これをしているのは漢字とか字が読めなくなるのを防止する為であるが。

何か集中出来なかった。



話しているお母さんと新しいお父さんの哲也さんを見る中。

ただひたすらに心臓が高鳴る。

というか...まさか行方が分からなくなっていた先輩が私のお兄ちゃんになる。

そんな事ってありえるの?

神様...すっごい偶然。


「春奈。...拓哉が...中学生の上級生だったの?」

「そうだよ。お母さん」

「そうなんですね。...凄い偶然だな」

「そうですね...私もビックリです」


私はニコニコしながら自慢の茶色の髪の毛をいじいじする。

もうちょっと...髪の毛を整えれば良かった。

肩までの髪の毛だけど少し伸びているから...まさか先輩に再会するとは思わなかったから...不登校の心が傷付いている男性って聞いたけど...。

涙が出そうだ。


「...拓哉くんは...変わらず不登校気味なんですか?」

「不登校も学ぶ事です。...気にしないで下さい」

「でも...今のままだと彼は...」

「知ってます。...だけど彼なりのペースでやってもらいたいんです」

「...」


お母さんはその言葉に黙ってしまう。

私はその様子を見ながら唇を噛んで顔を上げる。

そして「...お母さん。コンビニ行って来る」と笑顔を見せた。

2人は「え?」となる。


「あ。喉が渇いたのなら...」

「あ。大丈夫です。お父さん。ちょっと買いたいものが」

「あ、ああ。そうなんですね。じゃあ行って来て良いですよ」

「はい」


私はお母さんに臨時で1000円を貰った。

それから私はその1000円を握り締めてから外に出る。

そして2階を見る。


先輩...貴方が...女性不信になった事を聞いたのが...1年前でした。

私、今こそ貴方に貰っているこの恩義を返す時だって思います。

だから。


私はそう思いながら涙を堪えてからそのまま近所のコンビニエンスストアに駆け出して行く。

それから私はお菓子を買った。

それは私が好きなハイチュ〇と呼ばれるお菓子。

私がいつも...幸せになるお菓子。


「...待ってて。先輩。私が貴方を助けます」


絶対に私は...貴方を裏切らない。

この1年を。

探していた1年を。

絶対に...無駄にしない。

そう思いながら私は走って先輩の家に戻った。

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