第3話 テイマーですか?私
フランソワを抱き上げ車庫に戻ったかなみ
フランソワは車庫に戻り地面におろした途端普通にお座りして何事も無かった顔だ
「フランソワ、ごめんね 危ないから。お家戻ろう」
リードを持ち歩こうとするがお座りで踏ん張られる
「えぇぇ? フランソワさんやどーしたのー?」
かなみの顔を見つめて無言のフランソワ
そして、扉の方へ顔を向ける
「まさか向こうに行きたいの?」
「うぉん」
(マジか。でもさっき具合悪そうだったし、でも車庫に戻ると頭の中の声も消えたなぁ。なんだったんだろうあれ。)
梃子でも動かないフランソワに諦めてもう一度だけと扉に手をかけたら
頭の中の声が再び流れ出した。
扉は開かずそのまま声を聴いてみた。
“テイマーになりますか?”
“経験値が共有されます”
“ゴブリンを倒しました。レベルが上がります”
どうやらこの3つがリフレインされているようだった。
「どうしろっていうのよ……もう! テイマーになります!」
“かなみはテイマーになりました。”
“次回からフランソワに入る経験値が共有されます。”
「レベルってどうやってみるんだべか」
“主よ!聞こえるか?”
どこからともなくさっきの電子音みたいな声ではなく渋い男の人の声がする
周りを見回してもフランソワとかなみだけでさっきの変な生き物も居ない。
「あるじ…って フランソワ?」
“おおー。主よ私の声が聞こえるのだな。話ができるとはやはりここは便利だ。”
「フランソワ大丈夫ケガとかしてない?」
“主よ。心配ないぞ。私が主を守るからな。さ、散歩続けようぞ”
「フランソワ~ママあっちに戻りたいな~」
“主よ、あちらに行くとどうやら私の声は主に聞こえなくなるようなのだ。
散歩しようではないか”
「だってさっきの緑の出てきたら怖いじゃん」
“さっきのはゴブリンというらしいぞ。大丈夫!主のことは私が絶対に守る!”
「フランソワかっこいい♡」
“そんなことを言っていると聡に怒られるぞ。主は聡が好きなのであろう。”
「フランソワにかっこいいって思うのと聡さんが素敵なのは別だもん」
“そうなのか、人とは難しいのだな さて行くか。”
「ちょっとフランソワ勝手にいかないで ここに戻れないと家に帰れなくなるんだから」
“主は帰巣本能が無いからな はっはっはっ”
図星である。かなみは方向音痴で、手稲に引っ越してきてからもフランソワと一緒に散歩に出掛けて近道だろうと入った小道からよく知らない道に出て住宅街で迷子になった逸話の持ち主だ。
“心配には及ばない。私が主をちゃんとここまで案内するから心配するな。”
「よろしくお願いしますね。フランソワさん」
“主よ落ち込んでいるのか?心配するな、私はそんな主のこと大好きだぞ”
そんなことをぶつぶつと1人と1匹でやっていると
“主よ、ここからちょっと行ったところに 敵がいる”
「敵?絶対的なの?確定?」
“主よ、ここはダンジョンというらしいぞ。ダンジョンとは何だ?”
「異世界の森とかじゃなかったーー
あ、ごめん フランソワ ダンジョンっていうのは敵が居て核があって、アイテムとか宝箱とかが手に入って
レベルを上げられる場所?かな?
ママの言ってることわかる?」
“半分くらいしかわからんが!何かがもらえて強くなれるということだろう
さ、行こう!”
「だから行きたくないんだってばー」
普段は引っ張ったりしないリードをぐいぐい引いていくフランソワ
“主、ここからは静かに あとこの紐を取ってくれ”
無言で頷くかなみ
そしてフランソワの首輪からリードを外す
茂みの向こうに直径1mくらいの草原?みたいなところに
ウサギみたいなお尻があった。
(ウサギかな、可愛いお尻)かなみは心の中で思った
「グワゥ!」
フランソワの低い鳴き声と共に飛び出す
可愛いお尻の主に前足でバシッと打撃を加えると
「キュウ!!」
という可愛い断末魔と共に
ちらりと見えた顔は角の生えた血走った赤い目のウサギっぽい生き物だった。
それはすぐに消えた
後には、笹の葉で包まれたお肉とビー玉が2個転がっていた
かなみはそれを回収していると
“かなみのレベルが上がりました レベル15 ステータスを振り分けますか?”
「フランソワ、周りに敵いない?」
“ああ 主よ。この辺りに敵はいない 安心しろ”
「ステータスを振り分けます。」
すると頭の中に ≪かなみ≫
と文字が浮かぶ
かなみを選択した。
(やっぱり魔法陣 スキルを獲得するためって感じね っていうか私レベル15なんだ1からじゃないのね、なんなのかしら)
かなみは考えた。
魔法陣は回復系の白魔法、魔術系の黒魔法、戦闘系など始まりを決めたところから広がっていくしくみだろうと予測を立てた
魔法陣が線で繋がっていたからだ。
“下手なところから奥と希望のスキルがなかなか手に入らなくて苦労したっけね~”
昔遊んだFFの記憶を呼び起こしながらかなみのステータスを振り分けを悩む
手元にあるビー玉っぽいのは4つ
よく見ると緑っぽいのと青っぽいのがある1:3だ
(そうそうこの光ってるところからしか置けないのよねぇ
あ、やっぱりマークが書いてある よし!ここから置こう。)
頭の中でビー玉を置く場所を選択して光っている魔法陣の置ける場所を押した
もちろんイメージで
持っていたはずのビー玉は消えて頭の中のステータスの魔法陣に緑と青い玉が嵌った
手元にビー玉は青が一つ残っている
(でも、ゲームとは流石に違うみたいね。真ん中が置かれている魔法陣と他のは何が違うのかなぁ
ま、わからんものは悩んでもしゃーないか)
“かなみの魔力が+10上昇 防御力が+15上昇 攻撃力が+5上昇しました。”
そういって電子音は切れた。
そして、かなみは深く考えないちょっと抜けてる女であった。
“主よ!うまくいったのだなさ、続きをしようではないか!”
「帰りましょ。フランソワ 聡さんに相談しないでこれ以上は危ないわ。戻れるかも試したいし。
聡さんからOKがでたら明日また来ましょう。」
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応援してくださった方ありがとうございます。
まだ、カクヨムが今ひとつ使いこなせておりません。
こちらでお礼させてと代えさせていただきます。
ありがとうございます!ヾ(*´∀`*)ノ
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