1-3
東都
MS(モビルスーツ)工房
剛田孝光(ごうだ たかみつ)→親方
「たく、これほどまでに壊してよく生き延びたなもんだ」
悠
「仕方ないよ親方、ここ一ヶ月ほぼ休みなしで戦ってきたんだから、むしろ褒めてほしいよ」
一ヶ月以上続いた戦闘も終わり、一度機体を修理と強化をしてもらうために工房へと訪れていた。
親方
「仕方ないよじゃねーよ馬鹿野郎、この機体かなり古いもんだからかなり時間がかかるぞ、は〜…にしてもこの機体を見ると2年前にお前に助けられたことを思い出す」
悠
「2年?…ああ〜もう2年か、そういえば親方と出会った時って、ここが襲撃されている時でしたね」
➖2年前➖
MS工房
親方
「おーいそっちはどうだ?」
作業員1
「こっちはダメですね、別のパーツを使ってみます」
親方
「わかった、こっちは終わり次第別の作業に移る、そっちは頼んだぞ」
2年前、親方と作業員は、MSの修理や強化をおこなっていた。
いつも通り作業を進めていき、昼休憩をとっている時だった。
親方
「ここ数日、修理をするMSが多いな」
作業員1
「そっスねー…ここ数日、確かにMSの量が多いですね、なにかあったのかな?」
作業員2
「そのことなんですが親方、実は、北都と南都が同時に狙われていそうなんですよ。」
親方
「なんだと!?」
親方が驚くのも無理もない。
親方がいる東都は、MSや機械を専門とした場所であり、MSや機械を修理修復また、新しいものを作り出している。
北都
北都は、農業と畜産を目的に活動し野菜や果物、牛や豚に鶏など多く育てている。
南都
南都は医療や義手義足を中心に研究を行っている。
そして本部は、北都、東都、南都の中心にあり商談や契約また共に行なっている。その中、北都が食材、南都は医療が襲撃されてはなおのこと、もしどちらか失えば、保っていたバランスを一気に崩れるものだ。
親方
「なるほど、二箇所同時に襲撃されりゃ修理の依頼、そりゃ〜多いわけだ。
最悪の状態だな、もしどちらかを失えばバランスが一気にぐずれる。オマケにこちとら新型の武器を作ってる最中なのに…ん〜悩ましいところだな」
作業員1
「そうスッね、今はMSの修理修復に集中したほうがいいかもしれませんね、もしかしたらここも襲われるかもしれませんし」
親方
「お前の言う通り、今はMSの修理修に集中したほうがいいな、……悔しいなあとちょっとで完成してたのに」
作業員2
「完成…ああアレですか、確かMS単体で使えるレールガンでしたっけ?」
親方
「ああそうだ。軍に頼まれてな」
親方が言っていたのは新型のレールガンで、従来のレールガンよりMSが両手で持つことが可能なもので、元々の大きさがこれの二、三倍でありMS一個中隊が必要である。軍は親方にレールガンの小型を依頼として頼んだが、二箇所同時に襲撃されたため中断するしかなかった。
親方
「問題点は、なんとか解決したが、試運転ができないとはな」
作業員
「その問題点で、出力と発射にどれほどエネルギー消費でしたっけ?今五発しか打てるけど撃ったあとがきになひますね」
親方
「仕方ない、さっさと終わらせて[ドカーン]なんだ!?」
突然の爆破に驚き外に出ると、ここが襲撃されているのがわかった。だが親方が気にしたのは、…敵はどこから〝攻撃をしたのか〝だった。
そう考えているうちに作業員の1人が何かに気づいた。
作業員
「親方…空を、空を見てください!!
」
親方
「何?…なっらたら空から奇襲だと!![ドッカーン]うお!」
〝空からの奇襲〝それはおかしいことだった。100年前の戦争によりMS単体で飛行すると言った技術は失われていることだった。その疑問がすぐに解消される。それは、敵機に乗っているものに親方は気づいた。
親方
「アレはまさか!〝サブフライトシステムか!!」
〝サブフライトシステム〝通常『SFS』100年前までは、元々宇宙で物資を運搬する目的として開発され、戦争が始まって以降、MSを移動または攻撃が可能とした兵器として転用されたものである。
サブフライトシステムの技術は残されているものの、そのほとんどがダメになっているため開発が困難である。仮に開発をしてもMSが安定して飛ばすことができるかと言えば不明である。
作業員
「サブフライトシステムなんて開発成功した情報なんて聞いたことがないぞ。誰が作ったんだ。」
作業員はそう言ったが、親方は少し違和感を感じていた。敵機の行動がおかしいと、さっきらか敵の攻撃が一方的で単調であると、意図的にここを外しているように感じた。
(なんだこの違和感は、わざとここを外している?なぜ……まさか!?」
親方は敵の目的に気付き、作業員全員に行動するように言う。
親方
「お前ら!急いでここから離れるぞ!」
作業員
「わ、わかりました。」
作業員
「ですが、親方…今動かないほうがいいのでは?ここは倉庫は頑丈に…」
親方
「いや、離れる。敵の目的がわかったからな」
作業員
「な、本当ですか!一体何を?」
親方はそれはといい、一番奥にあるレールガンを見るのだった。
作業員
「まさか、あのレールガンを!!」
親方
「ああ、間違いないあのレールガンを奪いに来たのは間違いない。だがそれ以前にどこで知った?」
親方の言う通り、機密じゃないにしろ未完成のレールガンを欲したのがわからなかった。他の国も小型レールガンを開発を行っている情報もあるにも関わらず。
親方
「考えても仕方ない。まずあのレールガンを安全な場所まで持っていく。あとMSもだ、急げよ敵は待ってくれないからな!」
作業員
「…。親方、少しいいですか。」
親方
「ん?なんだ」
作業員
「俺たちが何人か残って親方たちを逃がそうと」
親方
「な!?何を言ってやがる!?」
親方は驚きながら怒鳴りつける。当然だった。彼らには帰る場所もあれば生まれたばかりの赤子もいる。そんな彼らに先に死にに行こうとしてる彼らを親方は止める。
親方
「馬鹿野郎、お前らが死にに行こうとするな!帰りが待っている奴らがいるだそうが!?」
作業員
「ですが、今ここで親方や他の作業員を守らなければ、誰がMSや他の機械を直すんですか。」
親方
「だが、お前らが死んだら元も子もないだろう!?」
親方たちが言い争っていると
作業員
「親方!!敵がこっちに!!」
親方
「ッ!!」
親方たちは死を感じた。倉庫の前に敵が現れて銃口を向けられていたことに、敵のMSの目が光ターゲットを狙い撃つように、誰もが絶望をした。だかその絶望は、一つの光によってかき消された。誰もが唖然とする中、親方は最初に放った光に疑問があった。
親方
(今何を見た?光が現れて?アレは…〝ビーム〝なのか?)
ビーム兵器これも100年前に失われた兵器の一つで、今現在開発が不可能とされている。親方は外に飛び出し、ビームを撃ったMSを探した。
作業員
「!親方!何をしてるんですか!?今出たら「…がせ」え?」
親方
「さがせ!!今ビームを撃ったMSを。」
親方は、作業員にビームを撃ったMSを探すように言った。
親方は、あたりを見渡しながら探すと
チュドーン チュドーン チュドーン
どこからか撃墜され、放たれたビームを見つけその方角を見るとそこには、一機のMSが敵を次々と撃ち落としているのが確認できた。敵が接近戦をやるために一本の剣に熱で斬りかかるが、謎のMSは回避、バックパックに一本の棒を取り出すと、その棒からビームの刃が現れ敵を切り倒す。
親方
「ビームサーベルだと!」
敵は、これ以上の戦闘は無理だと判断をし撤退をした。謎のMSは追撃せず親方たちの方に近づき立ち止まる。
作業員は生きてるのを実感したのか、腰が抜けて倒れるものもあれば涙を流す者もいる。親方は、謎のMSを見ると、白を基調としたトリコロールカラーで頭頂部にはV字型アンテナがあり、ツインアイになっている。
親方はある噂を思い出す。
親方
「白い機体にV字型、まさかこいつが噂の傭兵か?」
親方がそうかんがえてると、コクピットハッチが開きそこには十五になったばかりの女の子どこ間違えられそうな少年がいた。
2年前の悠
「大丈夫ですか、怪我はありませんか?」
親方たちの安否を確認するためコクピットから降りる。
親方
「ああ、俺たちは無事だ。あんたのおかげでな、ありがとう」
2年前の悠
「そっか…よかった」
少年は、微笑みながら安堵した。親方たちは、コイツ…本当は女の子では?と思ってしまていると
2年前の悠
「あ、そうだ。ちょっとお願いがあるんですがいいですか?」
親方
「?なんだ?」
親方は、何を要求するのかわからなかったが、ある意味予想外な要求だった、それは。
2年前の悠
「それは…食べ物を恵んでもらっていいですか、実はここ二週間何も食べてなくて」ぱたり
そう言い残して倒れた少年を見て、え〜となってしまった。
そして現在
親方
「なんてこたあったな」
悠
「ははは」
悠は苦笑いしていると親方は、何かを思い出したのか、悠に言った。
親方
「おい悠、明日本部に来てくれて連絡があったぞ。」
悠
「え、さあなんですか?」
親方
「ああ、なんでも元帥がお前にお礼が言いたいんだとよ」
悠
「元帥が?わかった明日に本部に向かうよ。その間機体をお願い」
親方
「ああわかった」
悠はそう言いって拠点に行った。親方は悠を見送ったあと、悠の機体をよく見る。ほぼ無傷に近いがいくつかダメージが入っている部分があり直るまで時間がかかるな思いふと悠の機体の名を思い出す。
親方
「ガンダムか…」
ガンダム 100年前に戦争を終わらせた機体、ガンダムもまた失われた機体の一つなのだから
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