鳥
「ごめんね」
なんだか懐かしい
もう遅すぎたのかな
「もうやめて」
どんなに言っても聞き入れてもらえない
どこにも見えない
何も変わらぬ
空っぽの教室
どうして
こんなにも
私は私を必要としているのに
どこにいても怖くて
優しさを持っていた
あの日の私は
どうしてこんなにも
消えてしまいそうなの
誰かが悲しんでくれるのかな
涙が止まらない夜
誰にも話せずひとりで抱えて
誇りを持っていた
あの頃の私が
今はもうなにもない
どうしてこんなにも
君は私を
苦しめるの?
人を信じていた
あの日の私
どうしてこんなにも
傷だらけになってしまったの
誰かが悲しんでくれるかな
最後に選んだ
道さえも怖くはない
あと少しで
鳥になれるから
もう何も感じたくはないの
何もかもが消えていってしまった
私は飛ぶんだ
私だけの鳥になる
ために
__________
2025年2月13日
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