第70話
だいぶパニックになったが、これでも俺は警察だ。こんなことでいつまでも動揺しているわけにもいかない。
落ち着かせるために取り合えずカフェラテを作ってみたが、作り方を間違えて不味いものが出来上がってしまった。
勿体ないのと自分が失敗したと思われたくないので、仕方なしに俺は不味いカフェラテを片手に透に近づき、アイツの頭の上からカフェラテをぶっかける……ことは流石にせずに、熱いカップの側面をアイツの柔らかですべすべなほっぺたにぴとっとくっつけた。
2秒後、透は目を覚まし鮮やかな技で逆に俺をソファに押し付けていた。
鮮やかすぎて、俺が持っているカフェラテが一滴もカップから零れなかった。
寝起きの癖に殺意丸出しの透は、自分が押し倒している相手が俺だと気づくと、パッと手を離し俺を解放。
「なんだ、望か。ビックリした」
「いやびっくりしたのはこっちだわ!!」
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