第28話

「私も……」


「ん?」


「私も思い出しました……セツに会ったら、言わなきゃいけない言葉があること」


「へぇ!なんだかすごいね!僕たち、似ていること多いね!」


「はい、そうですねっ」





二人で笑い合う



あれ、なんだか前にもこんな風に笑い合った気がする……


気のせいかな?







青年は笑いながら、

目を細めて海を眺め、そして最後にもうそろそろ止みそうな雪を見てポツリと。






「もしかしたら、僕の探している彩月が君で、僕がそのセツかもね」






──────ドクン







「えっ……?」





目を大きく見開く私


動悸が、激しくなって。




でも青年は、私に目を向けて




「なーんてね?」





と、冗談っぽく笑った

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