第28話
「私も……」
「ん?」
「私も思い出しました……セツに会ったら、言わなきゃいけない言葉があること」
「へぇ!なんだかすごいね!僕たち、似ていること多いね!」
「はい、そうですねっ」
二人で笑い合う
あれ、なんだか前にもこんな風に笑い合った気がする……
気のせいかな?
青年は笑いながら、
目を細めて海を眺め、そして最後にもうそろそろ止みそうな雪を見てポツリと。
「もしかしたら、僕の探している彩月が君で、僕がそのセツかもね」
──────ドクン
「えっ……?」
目を大きく見開く私
動悸が、激しくなって。
でも青年は、私に目を向けて
「なーんてね?」
と、冗談っぽく笑った
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます