第24話
青年は大きく伸びをして、そしてふと思い付いたように
「あ、そうだ、こういうのはどうかな?」
「?」
私の目の前に、彼は人差し指を立てて、
「君はセツを、そして僕は彩月を探している」
「う、うん……」
私はコクり、と頷く
すると彼は口角をあげて、
「ならさ、一緒に探しにいかない?ひとりで探すより、二人一緒に探したほうが早く見つかるかも」
「え!?」
「ダメ?なんだか面白そうじゃない?」
「ええ、と……」
「夢の中の人を探しにいくんだ。二人で協力しようよ」
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