最愛の日々

4年に1度しか年をとらないんだと言ったら

「私は8年に1度しか年をとらないの」と笑った君

その日から僕は6歳で

君は3歳になったんだ


僕が8歳の時 君は4歳

僕が12歳の時 君は6歳で

僕が14歳の時 君は7歳


僕が16歳の時 君は8歳になっていたけど

「まだまだ子どもだね」と言い合った


僕が18歳の時 9歳の君は

「先に大人にならないでよ」と拗ねた


君は僕の半分で どうしたって差は埋まらないはずだったのに


まだ11歳だった君は 22歳の僕より先に

眠りに就いた


戯言で重ねた年の数 愛しさだけで紡いできた日々よ

ふざけた僕の言葉と ずっと歩いてくれてありがとう

いくつの君も 大好きだったよ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る