第21話

「あかり、あかりぃ。会い、たかった。ずっとこうやって、触れたかった。あかり、温かい。ぐす、ずっとずっとモヤモヤしてて。あかりと山岡さんが二人一緒にいるの、見たくなくて。なのにあかりが山岡さんのこと大事な友達って言うから、あかりの言うことだから、それなら我慢しないとって思って。そう思ったのに、やっぱり見てるとモヤモヤして、見たくなくて。私、あかりの声聞くと身体がすごく疼くの。ムズムズするの。触れてもらえるともっと気持ちよくて、だから触って欲しかった。ゴールデンウィークの時からずっと、もっともっとあかりに触って欲しかったのに、あかり、私に何も言わずに不登校になる。だから原因は私にあるのかなって、考えてみたけどさっぱり分からなくて。ずっとムラっとしたままで、あかりのこと思い出しながら、色々試したりしたんだよ?あかり、聞いてよ。聞いてくれる?私ね、あかりのこと考えるとおへその下がすごくキュンってなるの。お股もグズグズって濡れてきて、私ね、あかりで発情してるんだよ?発情するとこうなるの。私、おかしいのかな?それでね、私はいつも発情して濡れたりしたら、ソコを手で触ったりして気持ちよくなるの。ねぇ、私おかしいのかな?ぐす。指で擦ったり、たまに気持ちいところを集中的にこねたりもして、そうするとすぐにビクビクってなるの。これ、あかりのこと考えながらシてるの。ねぇ、私おかしい?これ、みんなはしない?あかりの裸とか考えて、触りたくて、もうあかりのことしか頭になくて。ねぇ、あかり、今すぐ抱きしめて。ぼーっとしないで、私の頭撫でて。今すぐして。私、ずーっと我慢してた。毎日色んなことされる妄想して、妄想だけで我慢してたの。なんで我慢してたと思う?あかりが学校に来てくれなかったからだよ。メッセージも毎日送ってたのに。既読つくの遅いあかり。どうしてずっと未読無視してきたの?私が感情を失ってるからって何も思わないと思ったんでしょ。たしかに私の感情は。私もそう思ってた。だけど、あかりに無視される度に胸の内に黒いモヤが広がるの。ねぇ、あかり教えて。これなに?私はあかりに無視されるのに、山岡さんは毎日のようにあかりの家に行ってるみたいだし。ねぇ、言って。あかりが不登校だった間のあかりの行動、全部おしえて。山岡さんとなんであんなに仲良さそうにしてたの?どうして仲良くなったの?きっかけは?教えて。はやく教えて。ねぇ、どうして黙ってるの?あ、私の涙であかりの顔を汚しちゃったから?ごめん。ごめんなさい。あかり。許して。それが嫌だった?私きたない?汚くてごめんなさい。涙でよごしてごめんなさい。涙とめる。あれ、とまらない。感情を失ってから涙なんてずっと流してなかったから、止め方わからないよ、どうしようあかり。嫌いになる?ごめんなさい。嫌いにならないで。私もう、あかりと離れたくないの。離さない。ずっとくっついてたい。ダメ?ダメって言うの?あかりは私じゃなくて山岡さんが良いの?違うよね。違うって言って。もうあかりと山岡さんが二人でいるの見たくないの。二人が一緒にいると胸の中の黒いモヤがどんどん広がっていくの。ねぇ、教えてよ。この黒いモヤなに?あかりを山岡さんに取られちゃう。やだ、とられたくない。山岡さんなんて消えればいいのに。消えてよ、あかりの前に二度と現れないで。あ、でも山岡さんはあかりの大事な友達なんだよね。ごめんなさい。やっぱり消えて欲しくないよ、私。ごめんなさい、今のは忘れてください。ねぇ、あかり、どうしよう。もう頭の中ごちゃごちゃ。あかりと二人きりになれたのに。せっかくなれたのに。なんでこうなってるんだろ。ごめんねあかり、私、重いよね。今すぐどいた方がいい?でも離れたくないの。もっと強く抱き締めたいの。あかりも私のこと抱きしめて。そうしたら落ち着けるから、私。それでね、あかりの声をもっと聞きたいの。だからあかりも喋って。声を聞かせて。これくらい良いよね。私、ずっと我慢してたんだから。あとはやく私の頭撫でて。背中も撫でて。ダメだ、ごめんねあかり。あかりにこうやってずっと触れてたら、もっともっとって私、どんどん我儘になっちゃう。それにまたムラムラしてきちゃった。私に唯一残ったと思ってた感情がこれで、あかり、失望した?ごめんね、これ、普通じゃないもんね。こんなにあかりのこと求めちゃってごめん。でもね、失望されるかもしれないけど、もう止められないの。今だって、伝わってるでしょ。あかりのお腹の上に座りながら、ずっとお股を擦りつけちゃうの。あかり、きもちい。腰がビクビクするの。ねぇ、あかり触って。あかりが私を気持ちよくして。ずっとこうして欲しかった。ずっとこうしたかった。あかり、あかり。あかりっ。っ。んっ。あかり。はやくっ、さわって。あかり!ずっと一緒だよって言いながら触って。好きって言いながら私を気持ちよくして!あかり、あかりっ。っ、んぁ。あかり!――あかり、好き!!!」

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