第46話別の世界にもある例の祭
交流教室が終わり少し経ったある日、クラスの中はピリピリしていた。
何故かというとそれは期末テストがあるからだ!
まぁ、俺達男はあまり深刻なものではないのだが。
「姉さん達は勉強しなくて大丈夫なん?」
俺はいつものメンバーで昼休みにお弁当を食べていた。最近は町田さんも一緒に弁当を食べているのだが、最近気になっていたことを聞いてみた。
「勉強?授業をちゃんと受けていれば自然と点数が取れるんだから大丈夫よ」
「私も同じですわね」
「私は1日1時間だけ家でやってるよー。」
「ウチも特別勉強はしてないな〜」
「私も薫さんと同じで授業だけかな」
うん、皆頭良すぎだよね。このメンツ小テストでも普通に満点や満点近く取るからいらん心配だったな。
「なあ咲夜、今日の放課後時間あるか?」
「大丈夫だよ?」
「正輝にはもう言ってあるんだが、放課後についてきてほしいんだ。護衛抜きで。交流教室で話したとある人に会わせたい。」
「わかった。」
そういや、風呂でそんな話してたな。
・・・・・。
放課後になり、正輝と一緒に進に付いてく。
橘さん達は俺達の用事が終わるまで待っていてくれるとのことなので、途中まで一緒に行き目的地の付近で待機してもらうことになった。
俺達が向かったのは、俺達が使っている校舎の裏にある大学棟だった。事前に大学側に伝えれば腕章を貰い、それを付けていれば大学内に入れるとのこと。
「え?男の子?ヤバッ!声かけちゃおっか」
「護衛がついてるわよ、無理ね」
大学内を歩いていると、大学生のお姉さん達にめっちゃ見られていた。橘さん達は隣の部屋に待機してもらった。
進がその隣のドアの前に止まり、ノックをした
「こんにちは!フラワーです。入って良いですか?」
「良いですぞ!フラワー氏入ってくだされ」
部屋の主に許可を貰い、部屋に入った。
「ようこそ!我等がサークルへ!」
中には男性が三人居て、俺達を歓迎してくれた。
「お主達がフラワー氏のご友人ですな?」
「は、はい。進に紹介したい人がいると言われて付いてきました。」
「初めまして、
「拙者はござると申します。」
「...神谷...です」
自己紹介をしてくれた先輩達は椅子を用意してくれて、席に案内された。
フトシ先輩は名前通りの体系の持ち主だった。
ござる先輩はかなりやせ形の体系でメガネをかけていた。
神谷先輩は、すんごいイケメンで物静かな人だ。
「初めまして、氷室咲夜です」
「初めまして、小野田正輝です」
「二人ともかなりの美形ですなぁ、我々はサークル内で名前を決めていましてな、お二人も名前を付けてよろしいか?」
どうやらハンドルネームみたいので呼び合っているみたいだ、面白そうなのでお願いした。
「では、氷室氏はアイスと。小野田氏はマサカリでよろしいか?」
俺は氷室だから頭をとってアイスで正輝は小野田でおのの部分を連想してのマサカリだそうだ。
俺と正輝は笑いながら付けられた呼び名を承諾した。
「呼び名も決まったことだし、我々のサークルの活動内容を教えましょうぞ。ござる氏!」
「御意!・・拙者達は同人活動をしておりまする、夏には大規模な即売会が始まるので、それに間に合うように作品を作ったんでござる」
ござる先輩が作った作品をテーブルに広げた。同人誌とゲームが2作品だった。
「同人誌は一般向けとゲームは全年齢用と成人用の2作でござるよ」
「そこで、アイス氏とマサカリ氏には売り子として手伝って欲しいのでござるよ。」
どうやら、作品を作ったはいいが、売り子をしてくれる人を確保できなかったみたいだ。
「神谷氏は女性が苦手でしてな、女性にお願いできなかったのだが、フラワー氏と同じA組に男子が二人いるのを聞いて是非ともと思ったのでござるよ。」
聞くと、神谷先輩は凄いイケメンなせいで、過去に女性関係でトラウマを抱えているらしい。三人とも婚約者は作っておらず、政府に婚約者を決められるギリギリまで同人活動をするつもりだと言う。
ちなみに神谷先輩の名前の由来は、SNSに神谷先輩が描いたイラストを投稿したところ
「神絵師やー!」とバズったので神谷となったらしい。
俺は正輝と話をして俺達も手伝うことを決めた。
「フトシ先輩、ござる先輩、神谷先輩、宜しくお願いします。」
「おぉ!感謝しますぞアイス氏、マサカリ氏!」
「これで問題は解決したでごさるな」
「...ありがと...ね」ニコ
うはぁ〜。神谷先輩の笑顔もすげー迫力だな。しかし、この顔で女性が苦手だとは。何人の女性が撃沈したのだろうか。
「今日は顔合わせみたいなものでござったので、解散しますか、フトシ氏」
「ですな。おっと忘れる所だった。アイス氏とマサカリ氏にお願いがあったのでした。」
フトシ先輩はディスクを一枚ずつ俺と正輝に渡してきた。
「一般用に販売するゲームなのですが、ちょっとプレイをしてくださらんかな?誤字等の不具合がないか確認して欲しいのですぞ。いわゆるデバッグ作業ですな。」
「わかりました、不具合等見つけ次第連絡しますね。」
俺達は連絡先を交換し、解散した。橘さん達をあまり待たすのは申し訳ないからね。それと週に1回俺達が休みの平日に部室に行くことが決まった。
家に帰り、食事と風呂を済ませ、PCを起動させ早速もらったゲームをプレイしてみた。
内容は兄妹で冒険する探索型のRPGのようだ。
しばらくプレイすると、妹キャラが全裸で仰向けに寝ながら足を開いているCGが出て来た。
テキストが少し怪しいなと思っていたが、どうやら先輩は成人向けの方を間違って渡してきたようだった。
グラッ
「おっ?地震かな?」
家が少し揺れた感じがした。震度2くらいかな?
ドドドド バァンッッ!
「さくや!大丈夫だった!?」
「さくやちゃん、怪我してない?」
「咲夜様!お怪我は!?」
どうやら、皆先程の地震で俺が無事か心配になってか急いで部屋に来たようだった。だが俺はいきなりドアを開けられてビックリしてしまった。
「うわっ!?何!?」カチ
「お兄ちゃん....お兄ちゃんの...欲しいよ///♡」(超妹的ボイス)
ビックリした拍子にマウスをクリックしてしまい、ゲームのボイスが流れてしまった。
・・・・先輩達声優さん雇ってたんすね、この声優さん、いい仕事してますねぇ。
「...ごめんなさい、次からは急にドアを開けないわ」
「...次からはノックしてから開けるわね、ごめんねさくやちゃん」
「....咲夜様、自室にて反省してきます。申し訳ありませんでした」
三人は静かに部屋から出て行った。
.....キッツぅぅぅぅ.....俺は頭を抱えた。
今日は何もやる気が起きないので寝ることにした。
「ひぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
次の日、居間から一子の悲鳴に近い叫び声が聞こえて目が覚めた。
俺は急いで居間に向かい倒れている一子を発見した。
「一子!?どうした!大丈夫か!?」
一子を抱き上げ意識を確認する。
「あ、やっと起きてきたんだ♪」
姉さんに声を掛けられたので、何故一子がこんな状態なのかを聞くために姉さんの方に向いた。
「起きるの遅いぞ☆ご飯冷めちゃうぞ!お兄ちゃん。」
「そうですよ!早くご飯にしよ?お兄ちゃん」
・・・・そこには、某国民的アニメの磯の生物の名前をしている家族の次女の様な格好をしたツインテールの姉さんと橘さんがいた。パンツが丸見えである。
「ね、姉さん...それに...橘さんまで....」
「さくやちゃん、起きたのね♪ご飯にしよ?」
台所から母さんの声が聞こえ、この状況を助けて貰う為に母さんの元へ急いで向かった。
「さくやちゃん....じゃなかった。お兄ちゃま!ご飯にしよ?」
そこには、パツパツに伸びたシャツとサイズが合っていないせいかほぼ丸見えのスカート姿をした、おそらく子供用の服を着た母さんがいた。
「オエェェェェェェェェッッ!!」
母さんの姿を見てしまった一江さんが吐いていた。
「姉さん、母さん、橘さん、なんでそんな格好を?」
「姉さんじゃなくて、かおるん♡って呼んで?お兄ちゃん」
「礼にゃんって呼んでお兄ちゃん♡」
「カオリんって呼んでね☆お兄ちゃん♡」
俺は昨日の内に、フトシ先輩から家族に説明する許可を貰っていたので、土下座しながらサークル活動の説明をして、この地獄を終わらせた。
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