第32話各方面からの思惑
〜某マンション〜
「ゲロっちまいなよ!!どうも!暴露系配信者のゲロ子で〜す、こんばんわ!」
とある暴露系配信ゲロ子は今、悩みを抱えていた。
それは多方面からゲロ子の暴露により、事業の失敗などで恨みを買われ、法的処置が水面下で行われているという噂のせいと、最近登録者が増えず、再生数も増えない為、資金が集まらず、いざ法廷で争う為の準備ができないでいたのだ。
「みんな〜なんか良い情報ないかなぁ?」
リスナーに情報を求め、金になりすそうな案件を探す。すると、とあるコメントが流れてきた。
「キサラギスタイルで載っていたブラヤマの写真のモデルを暴いてください。」
ブラヤマの写真は私も見た。本当に現実にいるのか?と思う程のイケメンであり、SNSでも話題になった人だった。
個人情報は明かされておらず、謎に包まれた男性だ。
男性を相手にするというリスクは かなりあるが、確実に再生数を稼げる。
「いいね〜私も気になっていたから、ブラヤマのモデルさんにゲロっちゃって貰いますかね!」
リスクより金になる事を取り、ゲロ子は決断した。
その後、ゲロ子は数時間配信をし、配信を切ってから情報を集めた。
山田氏のインタビューでは本店で撮影したと書いてあった。そしてモデルの男性は少し幼さを残してあるのを分析し、答えに至った。
本店と若干の幼さ。その答えは
「ラギ学の生徒か」
ブラヤマの本店はキサラギ駅近くの商業施設。
モデルの男性はおそらく高校生だと目星をつけた結果だ。
私はカメラの用意をし撮影スタッフと共に、休み明けにラギ学へ向かう準備をした。
〜某事務所〜
「あ〜疲れたぁ!」
俺は仕事を終え、事務所に戻り、事務所のソファーにドカっと座った。
「カケル様どうぞ。」
「おう」
マネージャーに飲み物を貰い、それを一気に飲み干した。
「芸能界に新しく入った男はまだ現れていないよな?」
「まだそのような情報は入っておりません」
俺は少し安心し、テーブルに置いてあった雑誌を雑に広げる。そこにはブラヤマのモデルが写っていた。
こいつが現れてから俺はマネージャーとほぼ毎日同じ様なやり取りをしている。
同じ男でも嫉妬してしまうレベルのルックスを持ち、俺が唯一なれなかったブラヤマのモデルを完璧にこなしたこの男に俺は若干の脅威を感じていた。
もしこいつが芸能界に入ったら、俺が築き上げた地位を奪われると思ったからだ。
もしこいつが芸能界に入ったら、潰す準備はできている。
・・・俺は女の子にちやほやされる為に生まれたんだ!絶対にこの地位を奪われてたまるか!!!と心の中で思い、次の仕事の打ち合わせをマネージャーと行うのだった。
〜某お屋敷〜
「これで良しと!」
私はとある落ち目の配信者にリクエストを送った。
私の大切な人の人生を侵そうとする輩は排除に限る。おそらくあの配信者は警護人に制圧され、人生を詰むだろう。
「お嬢様、夜はまだ冷えますので窓をお閉めください。」
私専属メイドが部屋の窓を閉めに来たようだ。まぁやりたいことは終わったし私も寝るとしよう。
「さっちゃん、あともう少しで会えるから待っててね♡」
私は呟きながら眠りについた。
〜氷室宅〜
「さくやちゃ〜ん!!会いたかったよ〜♡ ギュッ」ハァハァ、クンカクンカ
「さくやく〜ん!!私も寂しかったよ〜♡ギュッ」ハァハァ、クンカクンカ
俺は今、仕事が片付き久々に帰ってきた母さんと一江さんに挟まれながら抱きしめられている。
抱きつかれるのはまぁ良いとして、匂いを嗅ぎまくるのは勘弁願いたい。
「「アァッ♡ヤバッ!?♡♡♡」」ジュン
母さんと一江さんが何か辛そうに股間をおさえ始めた。
それを見た姉さんと一子が自分の親にむかい、怒りを含めた言葉を浴びせながら引き剥がそうとしていた。
「お母さん、四六時中さくやと一緒にいる私に嫉妬しちゃうのはわかるけど、離れてくれない?加齢臭がさくやに移っちゃうわ。今後も仕事でさくやを支えてあげればいいじゃない」
「お母さんも!普段から一緒にいられる私が羨ましいからって、さく君に抱きつかないで、また仕事でいなくなるんだからさ。」
「「・・・イヤミか貴様ッ!!!」」
母と娘の喧嘩が始まり、俺は自室に避難した。橘さんには悪いけど、喧嘩の仲裁をして貰おう。
休み明けには交流教室が始まるから、色々準備しないと。
とりあえず明日はエデンに向かい、スッキリしなくては。交流教室中に相棒が戦闘準備始めたら気まずいもんね。
俺は交流教室の為の準備を軽く済まし、明日の朝早くにエデンに行くため寝ることにした。
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