年々増える児童虐待
「石田さん、虐待の件数って、年々増えているのでしょうか?」
「数字的にはそうですね。でも僕は、今まで隠れていたのが見えてきたのでは無いかと思っています。」
「児童虐待が、社会で問題視される様になって、世間が積極的に通報する様になったから…ですか?」
「そうですね。まぁ、匿名で簡単に通報出来るようになったから、虐待の事実は無いのに、何度も何度も嫌がらせの様に通報する人もいるんですけどね…。ほんの一部ですが。」
「それはめちゃくちゃ迷惑ですね…。」
そんな事をして何が楽しいんだろうか。
「小西さん、良かったらご自宅まで送りますよ。」
「え?でも、お仕事は大丈夫なんですか?」
「大丈夫ですよ。仕事の心配をして下さり、ありがとうございます。」
本当に大丈夫なのかな…って思ったけど、折角の好意を無駄にするのも申し訳ないなとも思ったので、お願いする事にした。
「それじゃあ…お願いします。」
「確か、
「あ、はい。そうです。」
石田さんに家の話した事あったっけ?
「僕が昔、比良坂の近くに住んでいたって話をした時に、比良坂の近くのアパートに住んでいるって言っていた様な気がしたんですよ。」
「あ…。そう言えばそんな話した様な…。」
「びっくりさせてすみません。」
◇
「あ」
「どうしました?」
「ここで下ろして下さい。」
「?何か用事でも?」
「いつ虎太郎くんが家に来ても大丈夫な様に、掃除しないとと思いまして。」
今のごちゃごちゃした家だとまずいからね。
「なるほど、それはとても大切な事ですね。」
「石田さん、送って下さりありがとうございました。」
「お疲れ様です。気を付けて帰って下さいね。」
私は石田さんの車を見送ってから、近くの100円ショップに入って、足りない掃除用具を買い足した。
◇
虎太郎くんが我が家に来た時に彼の部屋になる部屋は、物置きみたいになっていた。
折角だし、断捨離をしよう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます