本格的な調査開始

「…あの、施設長。」

「何でしょう?」

「これから虎太郎くんの両親などの調査をされる訳ですよね。」

「はい。職員が虎太郎くんの家に向かい、立ち入り調査を行います。」

「その間、虎太郎くんが望めば、私が保護するのは可能でしょうか?」

「「!!」」


施設長と石田さんは、少し驚いた顔をしていたけど、直ぐに笑顔になった。


「ええ。調査が終わるまで約2週間はここで一時保護をさせて頂き、その後、虎太郎くんが望むなら小西さんのご自宅で保護して頂くことは可能です。」

「ありがとうございます!!」


勿論、虎太郎くんの気持ちが最優先。

虎太郎くんが幸せになるなら、何でもしてあげたい。って思う。

まだ出会って数時間しか経っていないと言うのに。


コンコンコンと扉を叩く音がした。


『大槻です。』

「どうぞ。」

「失礼します。」


大槻さんが戻って来た。


「施設長、虎太郎くんのことなのですが。」

「ああ。教えてくれ。」

「はい。服で隠れる所に、新旧混ざった痣がありました。」

「「!!」」

「身体的虐待とネグレクトを受けていますね…。早速虎太郎くんの自宅と学校に行き、調査をしてきます。」

「わかった。気を付ける様にな。」


大槻さんは、他の職員さんと一緒に出て行った。


「小西さん、石田くん。改めてご協力感謝致します。」

「そ、そんな!こちらこそ…!」

「先程も申し上げました通り、調査は約2週間かかります。調査が完了したら、小西さんの名刺にある番号にご連絡差し上げてもよろしいでしょうか?」

「はい。よろしくお願いします。」


施設長も調査に行かれるとの事で、席を外した。

多忙な中、時間を作って下さり、感謝しかない。

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