薔薇色、色々

彩霞

第1話 オスカー・ワイルドの著書

 皆さん、こんにちは。


 2日遅れですが、カクヨムコンテスト10も全日程が終わりましたね。参加された皆さんも、作品を読まれた皆さんもお疲れさまでした。

 今回は運営さんもお題を出すなどしてお祭り感を出していたことも相まってか、今回は今まで以上に書く方の熱気と、読む方の熱意があちこちで感じられたコンテストだったなと個人的には思います。

 また、当方の参加作品を読んでくださったり、応援してくださったりした皆さん、本当にありがとうございました。温かな応援が励みになりました。とはいえ、まだ連載中の作品もあるので(付いて来てくださっている皆さんに感謝です!)、完結した折にでも改めて御礼申し上げられたらと思います。(2025.2.12現在)


 さて。

 カクヨムコンテスト10の短編企画には、「お題で執筆!! 短編創作フェス」というものがありましたね。参加した方も沢山いらっしゃたったのではないでしょうか。


 かくいう私は、自分の長編作品を更新させることで必死で、今回は見送ることにしました。


 ですが、この作品のタイトル『薔薇色、色々』を見て、何か気づいた方もいらっしゃることでしょう。

 そうです。「お題で執筆!! 短編創作フェス」に登場したお題の一つで、「薔薇色」を使っています。

 お題の期限からだいぶ遅刻していますし、カクヨムコン10の参加時期もとっくに過ぎているのですが、過ぎたからこそぴったりかもしれないということで、今この話を書いております。


 さてさて。

「薔薇色」のお題が出てから、私は手元にあるはずの本を探し続けているのです。その本というのは、オスカー・ワイルド著の『The Nightingale and the Rose』というタイトルの洋書です。


 オスカー・ワイルドというのは、19世紀に活躍した英国の小説家(詩人・劇作家でもあります)です。

『The Nightingale and the Rose』という作品は、直訳すると『ナイチンゲールとバラ』というもので、その名の通りナイチンゲール(という種類の小鳥)とバラの話が描かれています。

 要するに、「薔薇色」というお題でこのお話を思い出し、本を探すに至ったということなんですね。(単純……笑)


『The Nightingale and the Rose』の本は、学生だったころに偶々授業でこの作品を扱うことがあって購入したのです。A5サイズぐらいの大きさで、薄い本だったと記憶しています。

 授業では色んな英語の作品に触れましたが、特に『The Nightingale and the Rose』の内容は衝撃的だったため、とても印象に残っているのです。


 話をざっくりと説明しますと、次のような感じです。


❁*✲゚*

 ある若い男が、とある女性を好いているのですが、その女性を振り向かせるのに赤いバラが必要であるとのこと。

 しかし彼の庭にはバラがありません。それをなげいていると、話を聞いていたナイチンゲールが、色んなところに飛んでいって、時にはバラの木に「バラをください」とお願いをするのです。ですが、中々赤いバラは見つかりません。

 ナイチンゲールは言います。「私が欲しいのは一本の赤いバラなんです」と。

 すると次のような提案を受けるのです。「あなたの生き血でバラを赤く染めなさい」。

 そしてナイチンゲールは己の胸にバラの枝を刺して、美しい歌を歌いながら花を赤く染めるのです。

❁*✲゚*


 最初は童話だと思って読んでいたのですが、「ナイチンゲールが自分の血でバラを赤く染める」という辺りまで読んで、「何と恐ろしい話なんだ……」と思いました。


 ちなみに上記の訳はちょっと不十分で、特にナイチンゲールがバラを染めたあとどうなったのかという肝心な部分が授業用のノートに書いていなかったのです。(何故中途半端だったのかは定かではありませんが、授業の期間的に端折はしょらざるを得なかったのだろうと思われます)


 ただ、先生が最後の展開を口頭で説明したことを思い起こすと、確か「若い男は、思いを寄せていた女性にナイチンゲールが己の命で赤く染めたバラの花を渡したものの、彼女は『薔薇よりも宝石のほうがいい』という話をした上に、恋は実らなかった」というもので、とにかくナイチンゲールが不憫ふびんな話だったと記憶しています。


 初めて『The Nightingale and the Rose』を知った方の多くは、きっとここまでの話を聞いて、多少なりとも衝撃があるのではないかなと思います。


 そういうこともあって「薔薇色」というお題から『The Nightingale and the Rose』の話を思い出したため、久しぶりにきちんと読んでみたいなと思い本を探しているのですが、未だに見つかっておりません(笑)


 もし、カクヨムコン10期間中に見つかっていたら、このお話もそのときに公開していたかと思いますが、見つからなかったので期間後の公開になったというわけです。


 もう少し探すか、それとも諦めて新しいものを買うか……。

 以前、「捨ててしまったかもしれない」と思った本が、五年ほど時を経て見つかったこともあったので、中々判断が難しいところなので、……しばらく保留にしようと思います(笑)


(もう少し「薔薇」に関するお話が続きます)

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