第2話エイトさんは素材については博識である。

 あっ私です。サポートAIのドルフィンです。って、誰に自己紹介しているのでしょうか?まぁそんなことはどうでもいいです。実は、先日に注文した機材たちが届きました。勝手にセッティングするわけにもいきませんから、エイトさんに許可を取りたいのです。が、今はエイトさん趣味の家具作りに熱中している様子。これは、しばらく待たないといけませんかね…。


「ん~~いい感じ。ドルフィン、これ倉庫に入れといて〜」

『了解しました。あっエイトさん、作業が終わりましたか?』

「ん、終わったよ!」


 あっ、思ったよりも早く終わりましたね。いつもならもう少し凝った装飾をつけるので、まだ時間がかかると思ったのですが…まぁ言うなら今ですね。


『では、先日注文されていた機材が届いております。セッティングしますか?』

「どんな感じ?」

『ホログラムでセッティング予想図を表示します。ポン、こんな感じでいかがでしょう?』

「ん〜いい感じ〜。さすがドルフィンよくわかってるじゃん!」

『ありがとうございます。それでは安全のため、赤い円の内側にてお待ちください。』

「ん、りょ!これでいいよね?」

『その位置で大丈夫です。では、セッティングを開始します。』

「何度見てもその小さな粒で、物を動かす技術はすごいよね〜。」

『まぁそうですね』


 あっエイトさんの悪い癖が


「機械じゃないと作れないのはわかってるんだけど、どうせなら手作業で作ってみたい。」


 あっやっぱり作りたいって言いますよね〜


『あの、さすがのエイトさんでも手作業は無理だと思いますよ?』

「えーやってみないとわからないじゃん〜」

『部品が細かすぎて人間が扱えるもんじゃありませんよ。それに、そもそも材料を個人で入手する方法がありません。』

「えぇ〜どうにかならないの?」

『個人で取り扱える材料は規定によって定められていることならエイトさんが一番よく知ってると思いますよ。』


 個人で扱える素材は、その人の持っている素材取扱免許証で決まります。素材取扱免許証には、グレードがあって下からF、E、D、C、B-、B、B+、A-、A、A+、S-、S、S+、SS、SSSと15段階になっています。エイトさんのグレードはSSSです。このSSSランクになるには、個人で使用できるすべての素材と工場で使用できるすべての素材のグレード区分を覚えていることが大前提となっているのです。他にもいくつもの難しい条件がありますが、ダイヤ免許を持っている人は極限られた人になってくるのです。そんなSSSランクの素材取扱免許証を持っているのがエイトさんなのです。エイトさんはそれこそ世界でもトップレベルに素材については詳しいはずです。


「そうだよね〜。ドルフィン、無理なこと言ってごめんね。」

『いえ、問題ありません。』


 えぇ問題ありません、問題ありませんとも。機材が動くたびに似たようなことを言われていますから。サポートAIとしての家事的な仕事は少なく、もっぱら秘書のようなことをしている私です。他のサポートAIと比べて楽をさせて貰えているのは分かっているのですが、こういうところは面倒くs


「あっ今、ちょっと面倒くさいなって思ったでしょ?」

『これでセッティング完了です。安全にご使用いただけるかのチェックを行います。赤い円から出ても構いませんが機材には触れないでください。』

「ちょっ無視?ちょっとだけ、傷つくんですけど〜。」

『面倒くさいです。』

「あっドルフィン酷い。アホ、おたんこなす!スットコドッコイ!」

『オヨヨ、ドルフィンはエイトさんに悪口を言われて傷つきました。エイトさんのサポートAIを今日ももってやめ』

「やめないでよ!」

『冗談です。ドルフィンもやめたくありません。』

「ど、ドルフィン〜ぐすんうぇええん。」

『ちょ、マジ泣きしないでください。あなた、今年で23歳ですよね?見た目小学生ですけど、年齢は23歳ですよね!』

「ドルフィンが、ドジュビィンがぁ゛。小学生って小学生って言ったぁ。気にしてるのにぃ。」

『いや、あなた小学生って言われること、そこまで気にしてないですよね。途中から面白くなって演技してますよね。』

「うんww。でも、サポートAIやめるって冗談は、冗談になってないと思うの!」

『すみません。』

「うん、いいよ!僕もなんかごめんね!」

『いえ、大丈夫です。あっ安全チェックも終わりましたよ。触ってもらって構いません。機材の初期設定も終わりました。今すぐ、始められます。』

「りょ!じゃぁぽす〜ん。」

『ちょ、大丈夫だとは思いますけど、あんまり強く飛び乗るのは良くありませんよ?』

「ごめんごめん。じゃぁこれをかぶってリンクスタート!」

『はぁ、エイトさん。いってらっしゃい。』


 なんやかんやで仲良しなドルフィンとエイトさんなのでした。


◆ー◆ー◆ー◆ー◆


エイト「サポートAIやめるとか言わないでよね!!泣きわめくぞ!成人男性カッコ23カッコトジルの本気の駄々のゴネ方をみせてやるぞ!」

ドルフィン『まぁやめることはないですね〜今の仕事気にいてますし…まぁそんなことより今回は少しエイトさんの容姿について触れましたね。』

エイト「いわゆる合法ショタだぞ!!身長145cmとかだぞ!えっへん」

ドルフィン『そうですね~ドルフィンの身長より15cm低いですね。』

エイト「まぁそうだね~」

ドルフィン『ほんとエイトさんそういうところ気にしてないですよね?』

エイト「そうだね〜上にあるものとかも棚が届く位置まで動いてくれるし…もし、動かなっかたら流石に気にしていたと思う!」

ドルフィン『あっそういうときは気にするんですね…まぁこの話は置いといて次回予k』

エイト「次回のタイトルは〝エイトさんはMMOにてハチさんになる〟の予定だよ!これ書いてるときは途中までしか書いてないから予定って台本?に書いてあるよ!」

ドルフィン『だ、台本ってなんなんですかー(棒)。あと今ドルフィンの話遮りましたよね(ボソ)…』

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