第7話 幼馴染カップル(?)に遭遇

あの雪奈の言葉が頭から離れずに6限目のチャイムが鳴った。

帰りのホームルームをするために先生が来るまでの間、少しでも早く雪奈と帰るための準備をしていたら柊斗がきた。


「海人、さっきから何ぼーっとしてんだよ」

「別に」

「もしかして白崎のこと考えてたり?」

「ち、違うし!」

「へぇーそんなに好きなんだ?前までは冷めてそうに見えたけど?」

「それは…柊斗には関係ないだろ」


ここで先生が来たので柊斗は自分の席に戻っていった。

そんなにからかってくるような奴じゃなかったと思うけど、まぁ彼女がいる人を羨ましがるのは前世の俺でもあっただろうから気持ちは分かる。


先生の話も終わりみんなが帰っていく中、流石に雪奈の教室の前で待つのは気が引けたので校門の前で待っている。


「お!海人じゃん!」

主人公である小野寺咲真が通りかかった。相変わらず雰囲気がキラキラしていて眩しい。

「この人、咲真の友達?」

「ああ」

「咲真の彼女の桐原明日香でーす。明日香って呼んでね」

「バカ、彼女じゃねぇだろ」


初対面だけどこの人の事は良く知ってる。

咲真の幼馴染みでこの物語のヒロインの1人

桐原明日香だ。

一言で言うとめっちゃギャル。


「こんな所で何してるんだ?」

「雪奈のこと待ってる」

「そういえば最近生徒会長さんと君が仲良さそうって噂になってるんだよ〜?」

「明日香、あんまり知られてないのかもしれないけど2人付き合ってるんだよ」


「えー!?あの完全無欠の生徒会長と君が!?」

学校では過去の俺が一緒にいたがらなかったからあまり知られていないのは事実だ。

昼休み一緒に歩いているだけでもコソコソ言われていた。

言いかけた時、

「そうなの、私達付き合ってるの」

「雪奈」

「噂をすれば」

「白崎さんやっほー」

「私達もそうだけど桐原さんも小野寺君と付き合ってるのかと周りに思われてますよ」

雪奈が代わりに言ってくれた。かっこよさを感じたのは俺だけ?


「やっぱりそうだよね〜」

と桐原さんは咲真にニヤニヤしながら見るけどそれを逸らしている。

そう、咲真は現時点で桐原さんと付き合っているわけではない。

友達以上恋人未満みたいな関係だ。


普通に考えると最低な事をしていると思うけどそこは物語の主人公だからかお互い現状に満足…いやヒロインはそうは思ってないか。


「というか苗字呼び慣れてないから明日香って呼んで欲しいな?」

「じゃあ私も雪奈と呼んでください」

「君もだよ?」

そういえば名前を言ってなかったと思って自己紹介をした。

そして急に下の名前呼びは照れ臭くて言えずにいると…


「海人は初心なのかな〜?」

と言われてしまった。

そこから少しだけ話したけど、思いの外雪奈と明日香さんは意気投合したみたいでNINEの交換までしていた。


「じゃあ私達はこの後予定があるので」

「海人もじゃあな!今度遊びに行こうな!」

「また連絡する」

「2人ともじゃあね〜」


2人が歩く姿を見てるとやっぱりどう見ても幼馴染カップルにしか思えない。

「じゃあ、私達も行こっか」

「どこに行くの?」

「内緒。爺やに近くに停めてもらってるからついてきて」

「分かった」


少し気になったことをこの際雪奈に聞くことにした

「ねぇ雪奈」

「なに?」

「気になったんだけど、どうして学校では敬語っぽく喋るのに俺の前だとタメになるの?」

「それは…長年一緒にいるからじゃない?仲のいい友達にはタメだと思うよ。最後の方だって明日香にはタメに切り替えたよ?」

「そっか…」


すると何故か雪奈が手を握ってきた。そして

「でも、海人は私の彼氏だから当たり前のこ

とだよ」

「う、うん。そう、だよね」

ストレート過ぎる言葉に爺さんの車に乗るまで沈黙になってしまった。


《明日も投稿します!もし良かったら☆や応援コメントお願いしますm(_ _)m》



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る