第15話2周目12歳①

バレンタインの事は分からないし‥‥‥‥維の機嫌が悪いのも分からない。それが女心が分からないって事らしい‥‥‥‥。ようわからん。


3月14日に維にホワイトデーのクッキーを渡した。オカンが買ってきたヤツやけど‥‥‥。


「維‥‥バレンタインのチョコありがとう。美味しかった。」

「他に貰った?」

「オカンと維だけ。」

「そーなん?!そっかー!!」

えっ。明らかに機嫌が良くなった。わからん女心!!


維の機嫌が良いまま6年生の新学期を迎えた。

安定の同じクラス。修学旅行があるからね。

ちなみにさくらちゃんもさくくんも同じクラス。


担任の先生が‥‥‥【いくじー】だった。一周目と同じ。

いくじーは本名 生野 重治 年齢が63歳。

これだけで‥‥‥‥ビックリなんだけど奥さんが20歳下で、娘が小学3年生。

男として本気で尊敬です。いくじーすげぇー!!

まぁーまぁー俺は‥俺は維しか考えられないけど!!!!!

まぁーまぁー若いとかいらんし‥‥‥‥‥‥。いらんしな‥‥‥‥。


6年生の一周目はなんかあったかな??特別‥‥‥‥覚えてる事はないような‥‥‥‥事件は‥‥‥‥‥。

あったぁぁぁぁ!!

俺‥‥‥‥ふざけてて車にひかれた。

足を骨折して2週間ぐらい入院して‥‥‥‥学校を休めてラッキーぐらいしか思ってなかったんだけど‥‥‥‥ふざけて‥‥‥横断歩道に飛び出したんだよな‥‥‥‥。

真っ直ぐみてたのに‥‥‥ふざけてて道路の横に飛び出してしまって、それがたまたま横断歩道だった。

たまたま。

その日は‥‥‥大きな事件がなく。横断歩道で小学生はねられる。運転手逮捕。ってニュースになった。

みんな横断歩道だから運転手が悪いって非難した。

違う!違う!渡ろうて思ってないから前を向いてたからー友達とふざけてて押したり押されたりして道路からはみ出た。ただそれだけ!!今はそう思う。

運転手の方に申し訳ない。

一周目の時は何にも思ってなく反省もしてなかった。大人を経験した2周目はわかる。

運転手の方‥‥‥‥大変だっただろうな。仕事は大丈夫だったかな??

だから、絶対に2周目はふざけない。気をつけようと‥‥‥‥日にちを思い出そうとしても思いだせない。

いつだったかな??半袖やったとおもうんだけどな‥‥‥‥‥‥。わからん。

だから6年生になった日から緑のおじいちゃん【交通安全で旗を持って立ってくれてるボランティアのおじいちゃん】なみに、交通ルールに厳しく注意をしている。【走らない。】【押さない】【横に広がない】っと毎日、100回ぐらい言ってるかも。


あっ!!さくらちゃんに聞いてみよー事故の日がわかるか‥‥‥‥。3周目だから何月かぐらいは分かるかも!!そうだ!そうしよ〜!!


さくらちゃんは‥‥‥‥どこだろ??みんな校庭で遊んでるのに‥‥‥‥‥さくらちゃんいない。

あ〜また、1人教室に残って子供じみたイタズラをしようとしてるな!!

急いで教室にもどり窓から覗くとさくらちゃんが1人、自分の席でなにかを書いている。

???何してるんだ??


教室の後のドアをそ〜っと開けてしずかーにさくらちゃんに近づく。

さくらちゃんが書いてる物を見て絶句した。


「ちょ、ちょ、ちょ、ちょっと何を書いてるんだよ!?」



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