皆さん、どうやって日々を生きておりますか?

小辞ゆき

自分でも分からない自分

 皆さん、今日も日々、生きておりますか?

 いきなり、そう聞かれても何とも言えないと思います。その相手がたとえ知っている人間だったとしても、そんなことを急に言われた日には「どした? なんかあった? 話でも聞こか?」と逆に心配されるようなもんです。私は、この前それを大学生時代の友人にしてしまいました。

 でも、そう思うのです。


 みんな、どうやって日々を生きているんや、と。


 関西人には便利な言葉がありまして、「ぼちぼち」という返事を私はいつもしているのですが、実際は「ぼちぼち」なんていう「余裕」は無くて、もう毎日がパニックなのです。なので、街中で見かける人を見ては「本当にすごい、こんなちゃんと服を着て、しかもオシャレで、髪もなんかすごいまとめてるし、あの人はお化粧もすごく上手。ここに至るまで、どれだけ勉強をしたのか、お金をかけたのか、努力をしたのか。ああ、あの人は電話で何やら話し込んでいる。仕事だろうか、個人的なことだろうか、どちらにしても、電話であんな上手に会話ができて……すごい、すごすぎる……みんな、すごい、上手に生きている……」と感動をしている。

 対する私は、もう、人と会話をするのも、何かを考えるのも、決めるのも、すべてが億劫になっている。専門の方に診てもらったところ「心の風邪」をひいているそうだ。

 この「心の風邪」というのは、「うつ」状態というわけなのだが、「うつ病」とは違うそうで、なんせ気持ちが沈んで沈んで、どうしようもない状態なのだと思う。

 私は「適応障害」という病名が付いたが、専門的な知識があるわけでも学があるわけでもないので、ここでそういう話はできないのですが、誰にでもそういう「心の風邪」はあるのだということ、そして心療内科、メンタルクリニックは、誰でも気軽に行っていいのだよ、ということを声を大にして言いたい。

 だって、もう、本当に、皆さん、どうやって日々を生きているのですか……?

 この言葉に尽きるのだ。


 そういう私も、数年前までは「私ほど運の良い人間はおらんやろ!」と日々、順風満帆というような感じで生きていた。それが、ありきたりだが、仕事・結婚・出産・育児のライフステージにやってきた途端、躓き、転び、起き上がれなくなってしまった。もう、ビックリするぐらい、起き上がれないし、自分がどうやって生きてきたのか、自分が何を考えているのかもうわからない。

 でも、改めて考えたら私は適応障害という病名が付く前から、何やら生きるのが下手くそだったのでは……? それに気づいていなかっただけで……? という疑惑も最近ある。そういう日々を記録していけたらと思っている。


 なので久しぶりに前略プロフィールなんかしてみようかな、自分がどういう人間か紹介するのに手っ取り早いし、と年代バレバレのことをしようとネット検索をしようとしたら、このページを戻ってしまい記事が消えたと思いました。自分の駄目さ加減に白目をむきかけましたが、急いで元のページに戻ったら記事が生きていた。すごい、カクヨム。自動保存があるのか……?


 次回、何者かわからない私が、前略プロフィールを書いてみるの巻。

 次回更新はいつになるのか。それとも、また飽きて、アカウント削除となるのか乞うご期待。


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