第11話 俺はハーレム王になる !………by コロッケ

【 コロッケside 】


 あれから、俺は再プロポーズをしてフラれまくり とうとう80敗に成ってしまった。

 それもこれもガンモの奴が俺のプロポーズを邪魔するからだ !

 だが、ここで汚名挽回おめいばんかいのチャンスを得たんだ。

 俺が世話に成っている総菜屋に道を聞きに来た人間の若い女の子が『ネコカフェ』を探しているという。

 どうやらそこには『ネコ』が沢山いるらしい。


 俺は さっそく弥七やしちのいる喫茶店『副将軍』に向かった、オヤツの唐揚げをくわえて………弥七への情報料代わりだ。


 弥七の話だと弥七のご主人様も警戒しているらしく、思ったより多くの情報が判ったんだ。

『ネコカフェ』とは、沢山の猫達と遊びながらお茶を楽しむ人間の施設らしいが………愛でるなら、俺達 外猫そとねこが相手をしてやるのに 人間のやることは良く解らないなぁ ?

 先ほど俺のご主人様の店に来た女の子の匂いをぎながら弥七から聞いた『 紅い悪魔』と云うカフェに向かった。

 弥七の話だと、そのカフェには雌猫女の子しか居ないらしい。

 それも箱入り娘ばかりで俺が行けば『モテモテ』に成ると弥七にはすすめられた。


 沢山の雌猫女の子………そこに俺が行けば雌猫女の子たちにチヤホヤされて…………グッフフフフフッ


 よし、俺がその箱入り娘を全部『嫁さん』にして『ハーレム王』に成るんだ !

 ガンモなんか目じゃないぞ !

 にゃん太郎親分だって、そこまでモテないだろう。


 俺は、歴史に残る『 ハーレム王』に成る !


 しかし、カフェに着くと店の前には サングラスをかけた金髪の門番が居たのだった………





 ※ 汚名挽回………コロッケは少しアホな猫なので間違って覚えています。

 正しくは『 汚名返上』ですよね。


 ◇◇◇


 カフェ『紅い悪魔』には、金髪サングラスの人間の男が居た。


「 ニャア ニャア (うむ、ご苦労様)」


 俺が店に入ろうとすると


「 何だ、このどら猫は ! 堂々と入り口から侵入しようとしたぞ」


「 ニャア ニャア ニャア ニャア(何故、邪魔をするんだよ ! 弥七から猫を募集していると聞いて来たのに !)」


 そうなのだ ! 弥七の話だと茶髪のモジャモジャ頭の男が、おっちゃんの店に居る オコゲの子供を予約したらしいと聞いたのだ !

 まだ、生まれてもいない赤ん坊猫を欲しいなら 俺のような立派でカッコいい雄猫おとこ(自称)なら喜んで迎えてくれるもんだど思ったし 弥七も保証してくれた。


 それなのに………


 金髪サングラスの男が、俺を捕まえようとしたが………

「 ムウ、この私が翻弄ほんろうされるとは、この どら猫は化け物か !」


 人間にしてはなかなかやるけど、俺の相手には役不足やくぶそくだったな。


「 クワトロさん、あれはコロッケは 只の総菜屋さんの猫だから 化け物でも何でも無い普通 ? の猫のはずよ ! 」


 失礼な嬢ちゃんだなぁー ! 俺を、ただの飼い猫だとぉ~


「 しかし、このどら猫の狙いは何だ ?………そうか、わかったぞ !

 このどら猫め ! ララァ達は貴様コロッケには渡さん ! 」


 そうかぁ、雌猫女の子のウチの一匹の名前は『ララァ』と云うのかぁ………どんな雌猫女の子なのかなぁ~


「 レイさんも見てないで、手伝ってくださいよ ! レイさんのマチルダやミライのみさおの危機なんですよ ! 」


『マチルダ』『ミライ』……どちらも美猫そうな名前だなぁ~


 茶髪のモジャモジャ頭の男が、俺を捕まえようとしたが………

「 駄目だ ! どら猫にあの娘猫たちは、やらせない !………

 くっ、やはり速いな ! 通常の猫の三倍は速いんじゃないか ? 」


 無駄 無駄 無駄 無駄 無駄 無駄 ! 目で追っているようじゃ、俺は捕まらないぜ !


 今は、三人がかりで 俺の事を捕まえようとしている。

 そう簡単には捕まらない !


 ただの飼い猫とは違うのだよ ! 飼い猫とは !


 なんとしても俺を拒むなら、此方こちらにも考えがある。

 今は戦略的撤退だ !


「 ニャ ニャ ニャ ニャァー ! ( あばよ、とっつあん !)」


 俺は、速やかににげだした。

 これが ガンモなら ひつこく粘ってつかまる処だが、頭脳派の俺は引き際をわきまえている。


 頃合いを見て別の入り口から潜入すれば良い話だからな。

 弥七に聞いた話だと この店は古い定食屋を改装したらしく 前の住人の飼っていた猫の出入口がふさがれずに残っている事を聞いた。


 クッ クッ クッ 油断した夜にでも忍び込めば良いだけの話だ。

 待ってろよ、俺の嫁さん(予定)達 !


 ◇◇

【 ララァside 】



 昼間、パパ達クワトロ達が 表で騒いでいたから 皆で窓の外をのぞくとデブ猫が私達の花園に侵入しようとしたらしく、パパ達が

 必死に捕まえようとしたけど………



「 ありゃぁ、捕まらないね ! むこうさん(コロッケ)が、一枚上手だ。 ご主人様達も大変だねぇ~ 」


 シーマさんが、他人事………他猫事のような事を言っている。


「 あれは、また来るわね マチルダ !」


「 ああ、間違いなく来るだろうな ミライ ! 」



「 ヤダヨォ~ 助けてよ、お姉ちゃんフォウ


「 大丈夫、ここには皆がいるわ ロザミア ! 」



 ララァ、マチルダ、ミハル、ミライ、ライラ、エマ、ロザミア、フォウ、プル、キャラ、シーマ、セシリー


 私達、パパ達の『ネコカフェ 紅い悪魔』の家族 兼 スタッフなんだから協力して、あのデブ猫コロッケを撃退しなければ !


 プル や キャラ の話だと パパ達も知らない出入口があるらしく、私やセシリーの『 感 』だと 今夜あたり あのデブ猫コロッケが忍び込んで来るとにらんでいる。


 いくら速くても 私達 12匹の猫達が襲えば 撃退出来るハズよ。

 私は、来るべき時に備えて 皆と相談したのだった。




 やがて夜になりパパ達クワトロ達が母屋の方に行った頃、


「 やあ やあ お待たせ、俺の名は『コロッケ』 !

 君たちの旦那様になる雄猫おとこだよ ! 」


 デブ猫コロッケがフザケタ事を言いながら侵入した時、私達は思い思いにデブ猫コロッケを攻撃した。


 やがて、デブ猫コロッケは 逃げ出した。


「 ウワァ~ン、 一気に 92敗に成ってしまったじゃないかぁー !」


 謎の言葉を残して逃げ出したデブ猫コロッケを退治して私達の絆は深まるのだった。




 めでたし めでたし ?






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