異世界マン〜欠陥異世界に転生した初老ですが改造人間にされました〜

サーキュレーター

異世界マン黎明の章

異世界マン爆誕

第1話 狭小アパートでの生活

――謎の場所


 ここは、私以外、誰もいない、真っ黒な部屋。


「ヤバいですね……何でしょうか……この状況は、一体全体!?……とにかくヤバいです!」


 私の全身はなぜかガッチガッチに鉄製のベッドに拘束されております。


 人生最大のピンチかもしれない……ピンチが多い人生だから、そうでもないかも、いや、ピンチです!


 ……本当になぜですか!?だって、私はただの初老の男ですよ、こんなことして、どこに需要があるのでしょうか!?えっ?あるの?


 ブブッ……ブッ


 突然、天井の辺りから、給食の時間の放送が始まるときの音がしました(例が長くて申しわけございません)。



「ハハハ……別に命を奪うわけではないのだ。落ち着きなさい」


 ぬっ!急に男の放送が始まりましたよ。今、話した内容からして、どこからかこちらを監視しているのでしょう!なんと恐ろしい!


「人を勝手に拘束しておいて!落ち着けるわけないでしょうがぁっ!!せめて、ベッドに柔らかいヤツを敷いてくださいよ!ヘルニア気味なんですからぁーー!」


「ヘルニア?初めて聞く言葉だな。ヘル……地獄にまつわる言葉だろうか……」

「い、いや、違いますよ!ある意味では地獄ですけれど、いわゆる腰痛ですッ!!」


「そうか……まぁ、この後、改造手術が始まるのだ、それが終われば腰痛は無くなるからな」


「へっ?改造?」



 一体、なぜこうなったのでしょうか!?


 私は必死になって走馬灯を見始めま……もとい回想を始めました。





――回想

――日本

――東京都●●区某所、狭小アパート


「あぁ……まだ11時じゃないですか……寝ましょ」


 私、日本人の平均睡眠時間は世界的な比較でかなり短いと聞いております。そこで、私は平均時間を引き上げるため自己犠牲の精神で二度寝をすることにします。決して怠惰ではありません!



 この男、青柳優作43歳は、東京でくすぶり続けていた。元ゲームプランナーの彼は労働基準法がグダグダだった時代に過酷な長時間労働を強いられ、身体とメンタルとその他いろいろにダメージを負った。



 その後、会社を辞め、再就職を目指すも全滅し、気力も萎えて現在に至る。どうやって生きて来たのか、自分でもよく分からない状態だ。




 カサ……サササ……


 川沿いのアパートたからなのでしょうか、この部屋には『G』が多く出没するのです。決して、掃除をサボっていたわけではありません。宇宙的な何かが原因なのです、きっと。


「くそぅ……いい加減、掃除するしかありませんか……」


 『G』の影におびえる生活なんてのは、私、御免被りますからね。





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