追放されたので隠してたチートで成り上がろうと思います!
西蓮寺(旧・刹那の紫苑)
第1話 プロローグ ~計画通りな追放劇~
俺こと
……それもクラスメイト達と共に。
突然何を言っているんだと思うかもしれないが、俺だって混乱しているんだ。
だってそうだろ? 学校で授業を受けていたと思ったら見たこともない場所にクラスメイト達と共に立っていたんだから。
更に俺達の周囲を囲うようにいる武装した人達。
そして俺から見て正面奥には頭に王冠を被っていてでっぷりと太った偉そうな男が、これまた豪華な椅子にふんぞり返って座っているんだから。
だからこの訳わかんない状態に混乱するな、と言われても無理な話だろ?
無論、クラスメイト達の面々も俺と同様に混乱の渦中にいるようだしね。
「さっきまで授業中だった筈なのに……何処だよ、此処は!?」
「何かのドッキリなのよね!?」
「これって……誘拐?」
「先生もいない、なんて……。
一体、何がどうなってんだよ……」
「これはまさかっ!?
……いや、そんな筈は無いな」
「どうせコイツらはコスプレしてるだけじゃね?」
「そうだよね。 きっと何処かにカメラで撮ってるだけだよね?」
「なぁ、そこのオッサン!
早く俺達を学校に戻せよっ!」
「そうだそうだ! こんなイタズラに付き合ってらんねぇんだよ!
だから早く俺達を解放しろよ犯罪者共が!」
「……寝よ」
とまあ、こんな感じだ。
……一部は立ったまま寝始めて現実逃避してる奴もいるがな。
しかし改めて冷静になって考えてみると……俺がよく読むラノベと似たような状況な気がするんだよなぁ。
例えばラノベ定番の異世界に召喚される”勇者召喚”とか、な。
そうと仮定して”アレ”を試してみるか?
異世界漫画物(アニメ含む)で出てくる定番の”ステータスオープン”とかな。
『ステータスオープン』
俺が立てた仮説通りならばと思い、心の中でそう唱えた。
すると目の前に半透明のウィンドウが出現し、漫画で見たことがあるステータス情報が表示されていた。
なので見た瞬間に声を上げそうになった俺は慌てて口を塞ぎ、周囲を見渡す。
幸いにも俺のこの行動は誰にも気付かれていなかった。
その事にホッとしつつも俺は改めて周囲に気付かれないように気を付けながら確認した。
-----------------------
【名前】神宮寺 藍大【種族】人族?
【年齢】18歳 【性別】男性
【レベル】1
【HP】24698/24698
【MP】33656/33656
【攻撃力】23465
【防御力】25312
【魔力】24325
【精神力】25878
【知力】24198
【速さ】26980
【器用さ】24397
【幸運】1021
【魅力】32
【EXスキル】
〖取得経験値倍加〗〖取得熟練度倍加〗
〖成長値倍加〗〖全ステータス上限無限〗
〖異世界言語理解〗〖万能マップ〗
〖偽装〗〖隠蔽〗
〖仲間取得経験値倍加〗※1
〖仲間取得熟練度倍加〗※1
〖仲間成長値倍加〗※1
〖仲間全ステータス上限無限〗※1
〖スキル取得率倍加〗
〖仲間スキル取得率倍加〗※1
〖全状態異常無効化〗〖即死完全無効化〗
〖全属性攻撃耐性〗〖精神攻撃無効化〗
〖戦闘開始時全ステータス倍加〗※2
〖戦闘開始時全仲間ステータス50%増加〗※3
〖戦闘開始時全仲間各種耐性付与〗※3
〖戦闘開始時全仲間HP治癒付与〗※3
〖戦闘開始時全仲間MP治癒付与〗※3
(※1)藍大のパーティーメンバーに対してのみ、常時発動。
(※2)HP・MP・幸運・魅力以外の全ステータス。
(※3)戦闘終了時まで効果永続。藍大のパーティーメンバーに対してのみ発動。HP・MP治癒量は最大値の3%固定で30秒経過毎。
HP・MP・幸運・魅力以外の全ステータスが50%増加。
これらの効果は発動元へは付与されない。
これらの効果は戦闘開始時に自動で発動する為、任意で発動させることは出来ない。
【取得済みスキル】
〖剣術〗1〖槍術〗1〖弓術〗1
〖斧術〗1〖細剣術〗1〖短剣術〗1
〖杖術〗1〖闘志〗1〖達人〗1
〖硬化〗1〖暗殺術〗1〖薬草学〗1
〖建築学〗1〖錬金学〗1〖交渉〗1
〖家事学〗1〖料理学〗1〖無詠唱〗1
〖ストレージ〗1〖念話〗1〖鑑定〗1
〖鑑定抵抗〗1〖スキル発動速度上昇〗1
〖HP自然回復速度上昇〗1
〖MP自然回復速度上昇〗1
【取得済み魔法スキル】
〖下級火属性魔法〗1〖下級水属性魔法〗1
〖下級氷属性魔法〗1〖下級聖属性魔法〗1
〖下級精霊魔法〗1〖下級召喚魔法〗1
〖下級契約魔法〗1〖下級回復魔法〗1
〖下級状態異常回復魔法〗1
【加護】
〖???〗
【取得済み称号】
〖異世界転移者〗〖???〗〖強者〗
〖???〗
-----------------------
(……………………………。
……………………。
………は?)
ステータスを見た俺は呆然としてしまう。
……って、それよりもこれは非常にマズイ状況だと言えるだろう。
何がマズイのかと言うと……ステータスの全てが、としか言えない。
とてもではないが今のこの状況的に、俺にとっては色々と悪い方向に向かってしまうのは必須だろう。
もしもこのぶっ壊れステータスをあの偉そうな男に見られた場合、扱き使われる可能性大である。
それにさっきから視界にチラチラと入ってくる台座の上に置かれている水晶玉。
あれは異世界物で定番の……いや、間違いなくステータスを鑑定する為の物だと俺は確信している。
だから俺は即座にEXスキルにある【偽装】と【隠蔽】を発動させ、自身のステータスを改竄した。
そして改竄後のステータスを確認した俺は誰にも気づかれないように気を付けながらニヤリと笑う。
これで間違いなく追放されて自由にこの世界で過ごせるだろう、と。
だって俺は……この場にいるクラスメイト達のことが大っ嫌いだから───。
◆◆◆◆
自分を追放させよう!計画を立ててから少しの時間が経った頃、豪華な椅子に座る偉そうなデ……男が俺達に向けて口を開いた。
「ようこそアルゼイド帝国へ、異世界人の若者達よ。
いきなり知らない場所にいてさぞや混乱しているだろうが、君達がこの場にいる理由を説明させてもらう。
先ずは私の名はヨーゼフ・フォン・アルゼイド。
アルゼイド帝国の皇帝である。
余の名と身分を明かしたところで君達異世界人を【勇者】として勝手ながらこちらの都合で召喚させてもらった。
君達にこの世界の脅威となっている存在……魔王の討伐をしてもらう為に、な。
聞きたい事が山ほどあるだろうがそれは後からいくらでも聞く故、今は君達の前に置かれている水晶玉にて君達の現在のステータス確認をしたいと思う。
なので1人ずつ水晶玉に手を触れてもらいたい。
そのステータスに見合った訓練を施したいと思う。
尚、魔王を討伐しない限り元の世界へは帰れないことを予め言っておく。
だから早く帰れるよう頑張ってくれ。
余の話は以上である」
(つうか最初から説明する気ないだろ、このデ……皇帝)
これを聞いたクラスメイト達は声を荒らげて怒り狂い始める。
しかし周りを囲っていた武装した男達から槍を突きつけられた為、諦めたように1人ずつ水晶玉に手を触れてステータス鑑定をしていった。
そして俺が触れた時にそれは起こった。
「何だこの最低なステータスはっ!?
これでは何の役にも立たないぞっ!!」
水晶玉に触れていた俺の表示されたステータスを見た武装男……いや、兵士がそのような大声を上げる。
(ちゃんと偽装と隠蔽で改竄したステータスが表示されたようだな……ホッ)
心の中でそう安堵した時、兵士の発言を聞いていたであろう皇帝も水晶玉に表示された俺の偽りのステータスを確認する。
そしてこの場にいる全員に向けて言う。
「貴様のような全ステータスが10しかない上に何のスキルもない役立たずなど勇者とは認めることは出来ん!!
よって今を持って貴様を国外追放処分とするっ!!
さっさとこの国から立ちされ無能っ!!」
その言葉を待ってました!とばかりに俺は嬉しさからくる笑いを必死に耐えながら悟られないよう神妙な表情を作り、一言だけ言う。
「……分かりました」
それだけ言い終えた後、皇帝の命を受けた兵士によって”謁見の間”であろう場所から連れ出されていく俺。
その際に見たクラスメイト達の軽蔑と侮辱を混ぜたような表情を目に焼き付けながら、ね。
こうして俺は計画通りにアルゼイド帝国から追放され、自由になるのであった───。
───────────────────────
今まで書いていた作品の今後の展開を思うように描けない悩みと葛藤からスランプに陥っていましたが、リハビリと再出発の意味を込めてこの新作を投稿することにしました。
不定期更新にはなってしまいますが、応援をよろしくお願い致しますm(*_ _)m
また、X(旧Twitter)のフォローも是非して頂けると嬉しいです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます