第12話
「それで、本格的にヤバげなんですけども」
場所を移し、離れの一階で致と辻村は話を再開する。
「何者かが俺たちの命を狙っていると捉えていいんだろうな。指定された時間に行っていたら、よくて濡れ衣、最悪ゲームオーバーだったのか……」
「っすよねえ。ここまで来ると、単独行動は避けないとですなあ」
辻村の言葉に致は分かりやすく顔を歪めた。
「いや、そこまで嫌そうな顔をしなくても。さすがの辻村さんも、傷つきますぜ?」
「どうだかな。とりあえず夜以外はそうしてもいい。お前は今日から下で一人で寝れ」
「えぇー、アタシの心配しないんすか!? 一人にしたらヤバいって言ったばかりですけど!?」
「お前は自衛能力があるだろう。その辺の一般男性より強いクセに、なに可愛い子ぶってんだ」
致の素直な評価に、辻村は満更でもないらしい。変に口先を曲げて話を続ける。
「ま、そこはどうでもいいっすけど……午後どうします」
「掛け軸について知りたい」
「え、でも」
「確かに一つは失われたが……もう一つまだ見つかるはずだ。それに、ここまできな臭くなる理由が未だに分からない」
「あ、言われてみれば。アタシら、この集落の事情なんにも知りませんなあ」
「味方を探す必要もあるだろうしな。怪しいが……九十九の人から書籍を借りてみるか」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます