配達途中で野糞のその後の話。

逢坂 純(おうさかあつし)

あの時はごめんなさい(。、)

あれから野糞をしたということはありませんが、似たような話は尽きないような僕ですが・・・。

久しぶりに大学時代の友人に会うために、大学時代に住んでいた思い出の場所を訪ねました。

そこで、アルバイト先にも訪ねてみようと思い、かつてアルバイトをしていた飲食店を訪ねました。

その店は今でも開店していたのですが、店長は店を辞めていて代わりにオーナーが店長をしていました。

そして、店内の内装は何故か不自然なミラーボールが回っていました。

僕が学生時代にアルバイトしていた当時とはまるで別の店のようでした。

あの時は、お金の無い大学生のために安くて美味いご馳走を食べさせてくれるようなアットホームな店だったのに、訪れた店は過去の懐かしさなどまるでない場所になっていました。

変わってしまった店を後にして、僕は思い出を振り返るために学生時代過ごした場所を巡りました。

中退はしたけれど、大学にも寄ってみようと思い、学生時代毎日のように乗っていたバスに乗り大学に向かいました。

あの時は、バスの運賃を運賃箱に入れる時、必ず「ありがとう」と言っていたな、など感慨に耽りながらバスを降りて、大学に行きました。

大学時代の先輩が就職している大学の学生課に行きました。

先輩は「久しぶりだねー」と僕を歓迎してくれました。

それでも、そんなにも親しくなかった先輩との話しも一通りの思い出を語り合うと特に話すこともなく、その後の約束を取り付けることもせず、先輩とは別れました。

大学の校舎は新しくペンキが塗られていました。

その新しさに僕の思い出も一緒に塗りこめられてしまったような感覚を憶えました。

サークル棟に行ってみたら、僕が入っていた部活の部室はそこにはありませんでした。

どうやら廃部になったとのことでした。

何もかもが変わってしまった学生時代の学び舎に少しがっかりもしたのですが、それでも時代と共に大学も変わっていくのだなと思いました。

帰りに学生食堂に寄っていきました。

そこでは、少し物価が上がったけれど学生時代毎日食べていた日替わりランチの食券を買って食堂で在学生と席を並べて食べました。

その学生は男女三人のグループだったのですが、大声で笑いながら食事をしていたのがとても印象的でした。

まだ一年生なのかなと、そのハツラツさから僕には想像されました。

僕が学生時代の景色とは変わってしまった大学でも、僕の思い出は綺麗に心の中にあり続けるのです。



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配達途中で野糞のその後の話。 逢坂 純(おうさかあつし) @ousaka0808

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