服装(女性)


鉱山都市スーティ

服装にもなかなかこだわりが見られます。

まずは女性の服装から紐解いてみましょう。



◉歴史


 鉱山都市スーティ。

 彼らの服装は、最初は大国ペシカの猿真似だったとも言われています。

 女性は腰をより大きく見せるバッスルスタイル(今は廃れています)、紐で編みあげるコルセットでした。

 動きにくそうですね? 実際、動きにくかったようです。このスタイルが、鉱山都市のスーティ人によってどんどん改良されていくことになります。



◉タブー

 まず、大前提。

 足は、絶対に、絶対に見せちゃダメ!!!!!

 淑女たるもの、素足なんて裸を見せるようなもんでしょうよ!の、文化です。

 さらに、肌見せも控えた方がよろしい。

 デコルテは出しても差し支えないが、それ以外はできるだけ覆った方がいい。

 なんと慎ましやかな文化なんでしょう。

 こちらはですね、元は大国ペシカの文化の流入だそうです。

 山あいの肌寒い気候も相まって、スーティ人は色々重ね着するのがデフォルトです。




◉女性の服装


 女性は


 ・軽量コルセット

 ・ドーム型の鳥籠のようなスカート


 が、主流となっています。

 最近は


 ・足にピッタリとしたズボン


 も履かれるようになりました!



(詳細)

 鉱山都市は山あいに位置しています。

 年中を通して天候が変わりやすく、山風が吹き荒れます。

 なお悪いことに、無秩序な鉄板プレートによってビル風状態に!!

 そんな中、普通のスカートで歩く女性が地上15階で歩いていたらどうでしょうか。

 風で煽られちゃって、とっても危険!!!スカートの中も簡単に見えちゃう!うわ〜!!


 そこで、鳥籠のようなスカートが発明されたのです。

 スカートの中にはペチコートがぎっしりです。

 これでも正直風には煽られるのですが……、オシャレは我慢なり、でしょう。



 コルセットも大変不評でした。

 元は、『スーティ人もちゃんと文化人なんだぞ』と他国に知らしめるために、ペシカ国からそのままとって付けた服装の文化。

 しかし、多民族が集まるこの地域には、より合理性を求める人間が集まり、『こんな不便なもん嫌だわ』ってことで、

 彼らによって独自に改良された軽量コルセットが生まれました。

  


 フリルのついたシャツに

 編みあげの軽量コルセット

 鳥籠風スカートを履けば、あらまあ。もうこれでスーティ人女性のベースは完成です。


 足にピッタリしたトラウザーズ(ズボン)は、当初貧困層の女性がやむなく履きはじめたということです。

 なぜかというと、

 ・スカートを一着買うのにお金がかかる(スカートだけではありません!ペチコート、タイツなどがセットなのですから)、

 ・工場勤務などに便利

 

 ピッタリとしたトラウザーズ。

 最初はご高齢の方を中心に、「脚の形がそのままわかるだなんて、なんて恥知らずな!」と騒ぎになっていたのです。

 その騒ぎに乗ってブカブカのズボンも開発されたのですが、、どうなったと思います?


 風に吹かれてビタビタになり、結局わかるじゃん……ってなったんですよね(笑)


 結局、その利便性の方が話題となり、脚にピッタリとしたトラウザーズは近年女性の間でも流行りはじめました。

 とはいえ、元々は低層階の女性から履きだしたもの。「ビンボー人が履くものでしょ?」という考えは、ややあります。




◉その他のファッション

 袖や肩をフワッと膨らませたスタイルは、当の昔に廃れたのですが、また流行ってきました。

 繊細なレースをカーラーの如く首に巻くのも、歌姫がやりはじめてから真似する若者が増えています。

 



◉アクセサリー

 こちらは男性編にも関わってくるので、まとめて後ほどご紹介します。




◉どこで買うの?


 裕福な上流階級ならば仕立て屋に自分の服に作らせます。

 不要になったら古着市場に持ち込まれます。

 鉱山都市スーティの古着市場はいつだって飽和状態で、山積みとなった服から、ノミやダニのついてない小綺麗なものを住民が選り分けています。



◉脚見せ禁止!だったけど?

 鳥籠スカートは、足首まであるものがよろしいとされていました。

 ですが近年、また風潮が変わりました。

 膝丈ぐらいまでスカートが短くなってきたのです。

 本編ではイッツェルが着ていますね。

 ご高齢の方に目くじら立てられますがへっちゃらです。

 そんな若者たちでも、素足はまだ抵抗があるのか、しっかりタイツを着込んでいますが。


 ちなみにゾーイはピッタリしたズボンを履いていますが、

 ・これは彼女が階段やキャットウォークを活用することが多いこと。

 ・あんまり稼いでいないこと。

 ・スカートを履いて働くと、養老院時代を思い出して少し嫌な気分になること。

 などが理由として挙げられます。

 スカートを履くこと自体は好きなので、次章があれば衣装チェンジがあるかもしれませんね。

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