第1章~平成27-28年度~

人手不足の中での過密労働

第4話

10月1日に初出勤し、私の直接の上司となる隈元係長や上の上司にあたる副看護部長から約1週間、オリエンテーションを受けた。私は電子カルテの操作は初めてだ。


大鉱市立病院は電子カルテを導入していたが、経営企画課と総務課の事務職だったので、私は電子カルテに触れる機会はなかった。

また、MSWとして勤務していた民間病院は紙カルテだったからだ。


地域医療連携室には、面接時に言われていたように非正規MSWが2人と退院調整看護師が正規4人と育休から復帰されたばかりの週3日勤務のパートの方1人しか在籍していないため、当面の間の私の教育担当は副看護師長さんになった。

隈元係長は事務職でありMSWではないからだ。


この大学病院では、看護師長は当直以外は基本的に日勤帯の勤務であるが、副看護師長さんは他の看護師さんと同じ業務に携わる。

例えば、病棟勤務の副看護師長さんは他の看護師さんと同様に夜勤や土日祝日のシフト勤務に入られる。

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