決……着?

「ダ、ダーリン……」


「見間違いかと思ったけど、やっぱりキャシーだったのか…… それよりもその格好は……」


「コ、コレにはワケがあるんデス! ワ、ワタシは…… ンンンッッー!!」


 キャシー先生がいきなり雷に打たれたかのように痙攣してるんだけど! どうしたんだ!? 


「あの金色シャム猫、ザーマの事を喋ろうとして天罰が下ったみたいだな」


 金色シャム猫!? キャシー先生はニャン太郎からしたらシャム猫っぽく見えるんだな…… って、そんな事よりも『ザーマ』って誰だ?


「ふふふっ、キャシー先生から情報を得ようと思って手加減したけど、それじゃあキャシー先生に聞いても無駄無駄みたいだね」


 手加減? ボンって手加減も出来るの? 俺なんていつも身体がバラバラになる感覚があるくらいのボンをされてるんだけど……


「キャシー!? だ、大丈夫か?」


「ア、アウチ…… ダ、ダーリン…… アア、ヤングでキュートデスが、ダーリンがワタシの目の前にイマス…… ウゥゥッ…… 二度と会えナイと思っテいたノニ……」


「二度と会えない? 何を言ってるんだ?  今日だって僕の家から学校へ通勤していたし、今夜だって僕の家に泊まる約束だったよね?」


「ソウデシタ…… コッチのワタシはまだダーリンとラブラブで…… でモ、コノくらいの時期カラ、ラブラブが減っテ……」


「何を一人でぶつぶつ言ってるんだ? それよりも…… キャシー! 外で…… しかも人前でなんて格好をしてるんだ! ハレンチじゃないか!」


「ハ、ハレンチ…… ワタシはイタリアンのホウが好きデスよ?」


「キャシー! それはフレンチだ!」


「オ、オウ! ソーリー…… コタツで食ベルやつデスね」


「コタツ? それはミカンじゃ…… あっ、マンダリンオレンジ…… いや、オレンジじゃないよ! ハレンチだよ!」


「ワーオ! ダーリンのツッコミはエクセレントデース!」


 あの…… 俺達は何を見せられてるの? 漫才でもしているのかな?


「って、こんな事を言ってる場合じゃない! キャシー、服はどうしたんだい!? まさかこの格好で出歩いていたんじゃ…… これ以上誰かに見られたら大変だ! ほら、僕のコートを羽織って…… 早く家に帰るよ! あっ、君たち本当に申し訳ない、どうか警察にだけは言わないでくれないか?」


「ダーリン…… ワタシ、帰ッテも良いんデスか?」


「本当に何を言っているんだよ…… 一緒に帰るよ」


「ウゥゥッ! ハイ…… 帰りマス…… 帰りタイデス……」


 …………えっ? キャシー先生、帰っちゃったよ。


「ふふふっ、カイトくん、私達も帰ろっか?」


「えぇっ!? だ、大丈夫なのか?」


「うん、彼氏さんに『帰ろう』って言われてから、憎しみの黒いオーラが消えていったから、きっと大丈夫……」


 えぇぇ…… 俺、また○されそうになったのに、それでいいの?


「カイトくん、まさか…… キャシー先生のあの格好をもっとじっくり見たかった、とか? あんまり他の女をエッチな目で見るなら……」


 あっ、はい、帰ろう! すぐ帰ろう! サラと一緒に帰りたいなぁー! 


「ふふふっ」


 そしてサラの手を取って再びしっかりと握り、キャシー先生達が歩いて行った方向とは逆に向かって歩き出した。




 ◇



「ダーリン…… ごめんナサイ……」


 コノ時代ヨリもモット先の未来で、ワタシはトンデモない過ちをオカし、ダーリンと、マダ産まれてナイがワタシ達の宝物でアル、マイエンジェルを酷く傷付けてしまいマシタ。


「…………」


 謝っテも許されナイし、ヤングなダーリンに言っても意味がナイのはワカッていマスが…… 謝らズにはいられナイデス。


 アノ…… さっきから無言デスが、ダーリン? コッチはワタシ達の家とは逆方向デスよ?


 ンッ? ンンッ? ダ、ダーリン!? ドコに向かっテ…… 


 ワッツ!? ココ…… ラブラブするタメのホテルじゃナイデスか!!


「キャシーが悪いんだぞ! そんな格好で…… ミムたんの格好で外を出歩くなんて!」


 ミム…… たん? ダーリンには分からナイと思っていたんデスが…… ダーリン、ミムを知っテいるんデスか!?


「ああ…… キャシーは日本のアニメに興味がないと思っていて隠していたが、実は僕、アニメとかが大好きなオタクなんだ!」


 ワッツ!? ソンな…… ダーリンがオタクだったナンて…… 気付かナカったデース! 


「キャシーに知られると軽蔑されると思って黙っていたんだ…… でも! よりによって僕が一番好きなキャラクターであるミムたんのコスプレをキャシーがしているなんて……」


 アア、ラブラブホテルに入っテしまいマシた…… しかもダーリン、その部屋はお仕置き部屋みタイでアヤしいデース! 


「そんなハレンチな格好で出歩くミムたんにはお仕置きが必要だ! 覚悟するんだな!」


 ワ、ワーオ…… ダーリンがヒール役に成りきっテマース…… 

 つまりワタシはヒールに捕まったミム役というワケデスね……


 いつも淡泊だったダーリンが、見たことナイくらい興奮シて、ハァハァとイッてマス…… ドキドキシちゃいマァス……



 …………

 …………


 

「はぁっ、はぁっ、はぁっ…… キャシー……」


「ンンッ…… ダーリン……」


 アア、今マデ淡泊だと思っテいたダーリンが…… 人が変わッタみたいに荒々シくテ…… ワタシ……『ミム』られちゃいマシタ……


 ヒール役のダーリンに捕まっテしまッタ、ミム役のワタシとイうで、アンナことやコンナこと……

 ダーリンはワタシを押し倒しテ、手足を拘束されテ…… ダーリンの激しい連続攻撃デ…… ワタシの全身をパクリンチョ、そしてイケない…… イイエ、イケイケの魔法少女にサレちゃいマシタ…… アア、思いダスだけデまたカラダがホットになっちゃいマァス……


「ごめん、痛かった?」


「イイエ、大丈夫デス…… むしろ痛いクライが良カッタデス……」


「興奮しちゃって、つい…… って、良かったの!? キャシーは自体あまり好きじゃないと思っていたんだけど……」


 ワタシは優しいノーマルラブラブもイイけど、タマにはハードなのモ…… と思っテいたんデスが、ダーリンはそう思っテいたんデスね…… ワタシ達はソンナ大事なコトも話し合わズにお互いが遠慮シていたから、ダンダンとレスに…… 


 モット素直に求めテいたラ…… アンナ未来にはならなカッタのかもシれないデスね……


 ヤングなワタシ…… 今カラでも遅くナイデスから、ダーリンとコミュニケーションをトるんデスよ……


 最後に…… ダーリンにいっパイラブラブシてもらえテ…… 嬉しカッタデス……


 ごめんナサイ、ダーリン…… アイラブユー…………



「ハッ!? ウッ…… ウゥゥ…… ダーリン…… ダーリン……」


「い、いきなり泣き出してどうしたんだい!? やっぱり痛かったんじゃ……」


「違いマス…… とってもエキサイティングでハッピーな気分デシた…… とっても…… ウゥゥ……」


 夢を見テいるようナ感覚のママ、気が付いタラ何故かハレンチな格好をシて、知らナイ部屋でダーリンとベッドでハグシていました…… デモ、ボンやりと…… ワタシじゃナイけど…… ダーリンを裏切り、酷いコトをシたワタシの記憶が頭の中に……


 コンナ苦しくテ悲しいオモい…… もう感じたくナイデス……


『ウワキシマスか? ソレともヒューマンヤメマスか? 』


 ソンな声がドコからか聞こえテきたようナ気がシマス……


 イイエ、ウワキはダメデス、大切ナ人を失ナイたくナイなら…… ゼッタイに……


「ダーリン、アイラブユー…… ダーリンとズット、モットラブラブシたいデス…… ダカラ、ダーリンもワタシに遠慮シナイで下サイ……」


「僕も愛してるよ…… うん、僕も遠慮しないから、キャシーも遠慮しないで伝えてね?」


「ハイ…… じゃあ…… モウ一回、ラブラブシたいデス……」


 アア…… ダーリン…… ダーリンだけを一生愛し続けマス…… 





 ◇



「チッ! また失敗か…… まあいい…… おい、次の準備は出来ているのか?」


「うん……」


「ふはははっ! 次こそは…… 待ってろよ、城ノ内…… 今度こそお前を破滅させてやる!」

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