宇野実彩子、サイズがなかった細さと激辛好きの関係
「AAA」の宇野実彩子が第1子の妊娠を発表した。夫は「NEWS」の小山慶一郎だ。
「私の身体で頑張っている小さな命の成長を感じながら、毎日を大切に過ごしています」
ということで、おめでたくて何より。
スレンダー系の芸能人が母親になると「細くても健康に支障はない」的なところが証明されるのもうれしい。
そんな彼女がいちばん痩せていたのは、20代なかばの頃だと思う。
2010年の大晦日には「紅白歌合戦」での姿がネットをざわつかせた。
「細すぎ」「折れそう」という感想が飛び交い、当時のウィキぺディアには、160センチ36キロというスペックが掲載されていたものだ。
AAAが毎号のように載っていた「ジュノン」では「サイズが合うお洋服が見つからなくて大変って本当?」という質問に対し、こう答えていた。
「サイズはないです。だからだいたい直してもらいます。海外用のブランドだと、キッズサイズのものを買ったりもしますよ。でも私は意外とダボッとゆるっとしたのが好きだから、そんなに困らないかな」
そう、今の世の中には「サイズがない幸せ」というものもあり、以前、小説のなかでそういう話を書いたときも「そうなんです」的な反響がけっこう目立った。
宇野もまたしかりで「細すぎ」「折れそう」と言われる体型について、これはこれで、ま、いいかという感覚でいたのでは、という気がする。
というのも当時「体型維持のため、毎日やってることはありますか?」という質問に、こんな返事をしていた。
「気をつけてることかぁ…昔はあったんだよね。ジムに行ったり、筋トレしたり。
でも、UNOの場合は筋肉がつく前に、やせちゃったりして良い体型を保てなかったんだよね。モデルさんみたいな、細いけど女性らしいふっくらした感じがなくなっちゃうの。だから最近は、スタジオでちょっと筋トレしたり、ストレッチしたりして、つねに体を動かしてやわらかくしておくってことぐらいかも」
「食べ物とかはあまり気にしてなくて、夜中の2時とかにポテト食べちゃうし、昨日は寝る前に突然アイスが食べたくなって、コンビニに買いにいって食べてから寝たし。あ! ひとつあげるならば、鏡で自分の体を見るようにしているかも。写真を撮られたら確認したり。そんなところです」
実際、ほめられたり、憧れられたりもするから、無理して太ることもないかな、という感覚だったのだろう。
ただ、他の男性メンバーからは、当時の体型や健康状態が心配で仕方なかったと、のちに明かされてもいるわけだけど。
「ジュノン」では水着コーデを披露する回もあって、こんなキャッチコピーが付けられていた。
「ボン・キュッ・ボンには程遠いUNOは背伸びしてsexy気取るんじゃなく、陽射しが似合う元気でpopな水着をチョイス♪」
水着というのは、公の場におけるいちばん生々しいファッションだから、グラマーな人だと濃すぎる印象がなくもない。
その点、彼女は水着でもいやらしくならない体型というか、夏服の延長という感じで爽やかだった。
そこが女性人気の高さにもつながっていたのだろう。
2012年には「大日本アカン警察」の2時間スペシャルに登場。
その「アカン飯」が話題になったことがある。
バニラアイスに七味を1本まるごとかける、というものだ。
その話を文章にしたところ、こんな感想が寄せられた。
「はじめまして。いつも記事読ませて頂いてます。宇野ちゃんの七味をかけるシーン見ました。アタシも、何にでも七味やレッドペッパーをかけてしまいます。それが燃焼効果を狙ったものなのか、ドラマ『ハングリー』で矢田亜希子が演じた役のように刺激を求めてなのかはわかりませんが… では、これからもブログ更新楽しみにもしています」
この人は大学生で、身長が150センチ台前半、体重が30キロ台前半。
その後、かなり親しくやりとりした。
宇野の「アカン飯」がそのきっかけになったわけで、痩せ姫の激辛好きがつないだ縁ともいえる。
そう、宇野やこの大学生に限らず、痩せ姫的な人にはそういう味覚を持つ人が目立つ。
数年前に書いた文章をちょっと引用してみよう。
・・・芸能人にも、激辛好きで有名になった人がいる。中森明菜がそうだ。16歳でデビューしたころはプリンやアイスクリーム、メロンなどを好物に挙げていたが、トップスターとなり、失恋による自殺未遂騒動も起こした20代なかばの時期、激辛好きが報じられるようになった。七味唐辛子やタバスコの瓶を持ち歩き、外食先では1本丸ごと使うほど。その後、わさびにもハマり、すりおろしたわさびだけを熱燗のつまみにしたり、大量のわさびを入れた焼酎を飲んだりしていることも紹介された。激辛好きになったきっかけは、ダイエットのためとも、ストレスで衰えた食欲の増進のためともされる。2010年に体調不良で活動を休止した際には、こうした食生活も原因ではという見方が浮上。例によって、七味唐辛子をひと瓶全部入れた真っ赤なきつねそばを食べていた、という目撃証言も飛び出した。
そんな芸能人がもうひとり。アイドルとして活躍していた榎本加奈子だ。テレビで肉が沈みそうなほど七味唐辛子をかけたカレーうどんを食べてみせ「一日一本、使うこともありますよ。みんなが変だって言うから、人前ではあまりやらないけど」などと発言。彼女は「やせの大食い」だそうで、辛ければ辛いほど食欲が増すとも言っていた。なお、榎本はそのスレンダーな体型でも人気だった。明菜もデビュー当時は体重が50キロ台後半まで増えるなど、アイドルとしてはぽっちゃり気味だったが、その後、やせ型に変身。ツイッターでは現在、彼女の筋肉美を愛でる「#中森明菜筋ふぇち部」というタグも生まれている。
最近では、鈴木亜美が激辛好きタレントとしてテレビやユーチューブで人気だが、アイドル時代と変わらないスリムな体型をキープ中。昨年、第3子を出産後もすぐに元の体型に戻していた。こうした芸能人の存在も、辛いものは太らないというイメージにひと役買っているわけだ。・・・
つまり、スレンダー系の芸能人が激辛好きを発信することで、一般人もそれを真似するという循環が生まれたりもする。
まぁ、もともと、甘いものに比べたら、辛いもののほうが太りにくいイメージはあるわけだけど。
それでも、カレーとライス、もしくはナンとかを気にせず食べていれば逆に太る。
カロリーオーバーしてしまっては、元も子もない。
そういえば昔、10キロくらい一気に落として、標準体型から細身体型になった人がいて、彼女は空腹をまぎらわすために、カレー粉を溶かしただけのスープを飲んだりしていたっけ。
宇野の場合、痩せたくて激辛に走ったわけではないかもしれないけど、当時は太るほどの食事量は摂っていなかったはず。
結局のところ、体型を左右するのはカロリーなのだから。
あと、痩せ姫の激辛好きは、それによって強い刺激が得られることも大きいのではと思う。
そのあたりについては、いずれまたの機会に。
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