第6話 シベリアと中央アジアの開放の必要性
小中コラム
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6万年前にアフリカを出た現生人類は、ユーラシア大陸を移動して現在のような、いわゆる民族というものをを形成していった。犬種はいろいろあるがすべて同じ遺伝子だ。民族として区別された人たちもほぼ同じ遺伝子である。地域性によって外見を変えていっただけなのだ。
同じ遺伝子のイヌは、集団でほかの犬種を襲わない。ヒトだけが欲得で同じ種を攻撃する。
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第1節
20万年ほど前にアフリカで誕生したとされる現生人類は、6万年ほど前に出アフリカを果たし、ユーラシア大陸を東へ西へと移動して世界中に広がった。
13万年前の温暖な時期に現生人類より先に出アフリカを果たしたネアンデルタール人は、30人程度の小規模の集団で草原を移動してヨーロッパやシベリアへと展開していった。その後の氷河期になり各地に閉じ込められてしまったネアンデルタール人は、近親婚姻によって骨に異常をきたすようになりその数を減らしていったとされる。
4万5000年前以降に現生人類と遭遇したネアンデルタール人は、婚姻関係を結び存続を図ったが、なぜか化石人類となってしまった。現生人類のゲノムにはネアンデルタール人のゲノムが2%程度含まれている。
日本人のゲノムの中にも1.7%程度のネアンデルタール人の遺伝子が含まれている。
8万年に及ぶ氷河期であったが、8℃程度の気温の上下変化はあった。人類はレフュージア(温暖な場所=避難場所)を求めてユーラシア大陸を自由に移動していた。権力者が勝手に地球上に国境という線を引いたため自由な移動は出来なくなったが、安住の地を求めて移動することは人類の生存権という基本的権利なのだ。
中米の人たちが、アメリカに向かうのも生存権という権利なのだ。また、先進国が二酸化炭素を大量に吐き出したため、農耕に適さなくなったアフリカからヨーロッパに人々が向かうことも当然の権利なのだ。
地球温暖化によって22世紀には国土を失う南太平洋諸島国16カ国が大陸に移動することも当然の権利なのだ。
今は現実的ではないが、ロンドンやパリや東京の人々がシベリアに向かうことも権利なのだ。
2024年、7月20日、フランス、パリでは気温50℃対応型の住宅を建築する構想がすでに視野に入ってきている。
ロンドンだって、東京だって50℃を超える気温が続けば、対応を迫られるだろう。
建築資材の高騰によって、そのような住宅を建てられる人は限られるだろう。
都市部では、蓄熱により農村部より平均気温は5℃ほど高いと言われているから、地方へ移住する人も多く出てくるだろう。
海水温が上がり続けている現状では気温の上昇は今後も続くとみてよいだろう。試しに全日本国民が冷凍施設で作った氷を日本海に投入しても海の温度は下がらないだろう。物理量が違い過ぎるのだ。
先進国が努力して2050年にカーボンニュートラルが達成されたとしても、大気中の炭酸ガス濃度は上がり続けるだろう。火山の大噴火が連続して起こらない限り、平均気温が下がることを今の大人は経験することはないかもしれない。
日本の都市部で100年間経験することのなかった、35℃を超える気温の日数が更新され続けているのだ。今後5年間で同じような気温の年は3回起こると言われている。更に、その後の5年間では予想もつかない。
ロシアは、涼しさを求める国の人々に不毛の荒野を開放しなければならない。不毛の荒野であれば痛手はそんなにないだろう。
世界196カ国の避難場所を提供するのである。偉大なロシアの幻想を失くすためには国を小さくしなければならないが、(反ロシアの法則2)代替地を提供するよってロシアは、世界の救世主になるのである。
ロシア人でさえ、国から逃げる人がいる現状では、各国は納得しない。
EUと共通の価値観と法の適応が必要である。それにはロシアの法律を変えなければならない。
ロシアをダメにしたのは、オリガルヒとロシア議会の腐敗なのだ。腐臭の中にいる人間は自分が腐臭を出していることに気が付かない。プーチン大統領はそれをよく理解している。同時に、議会によって大統領になったのだ。ロシアのために戦うのは当然だが、負けた時はヨーロッパに復帰することをいとわないはずだ。
第2節
産業革命が起こる迄地球の平均気温は長らく14℃ほどであった。23年5月の平均気温は15.91℃でその後、12ケ月間気温の上昇が続いている。
24年夏には、サウジアラビアで51.8℃、インドで49.1℃、パキスタンで50℃を記録した。先進国がカーボンニュートラルになるのは、2050年を目標としている。それまでは大気中の炭酸ガス濃度は上昇続ける。
パリ協定で、196か国すべての国が参加して、公平なCO₂低排出開発戦略を策定、提出し、22世紀までにCO₂の排出と吸収の均衡を確立するとされているが、それまでは、平均気温は上昇し続ける。
また、先進国が、工業を発達させてこの状況を招いたのだから、対策費用はすべて先進国が負担しない限り、アフリカ諸国や後進国と言われる諸国は二酸化炭素を排出し続けるだろう。
つまり先進国がカーボンニュートラルになっても大気中の二酸化炭素濃度は増え続けるのだ。先進20か国が、二酸化炭素排出量の80%を占めているので、カーボンニュートラルになればかなり上昇を抑えられるかもしれないが、パリ協定を離脱する国もあり先は不確定である。
毎年、平均気温が、0.01℃上昇しても、10年ほどで平均気温を2℃以下に抑えるという目標は、達成できないことになる(すでに産業革命前より1.91℃上昇している)。
カーボンニュートラルは、先進国の自己満足か欺瞞に過ぎない。後進国が二酸化炭素を2050年以降も吐き出し続けて気温の上昇は続くことになる。
ロンドン、パリ、東京が50℃の気温を経験することになるかもしれないのだ(気候学者によれば2050年に東京は45℃になるらしい)。そうなればだれでもシベリアへ移動したくなるだろう。高緯度地方の方が気温の上昇幅が大きいが、それでもまだ、モスクワの最高気温は32℃程度だ。
22世紀に気温50℃を超える地域の人たちのためにシベリア開放の必然性が出てくるのだ。でも今のロシアの政治体制ではそれはできないだろう。ロシアの民主化が必要になる。
グラスノスチとペレストロイカの遺志を継ぐ者の登場だ。その役割が、プーチン大統領に与えられた。本人はそう思っていないだろうが、キエフ・ルーシー大公国、ヴォロディーミル聖公の聖霊名を引き継いだ二人の大統領が戦っている。
偶然だが、運命ともいえる。
第3節
ソ連のために人生を捧げたプーチン大統領は、ソ連最後の大統領の遺志を継がなければならない。そしてそれができるのはプーチン大統領だけなのだ。
ゴルバチョフが誘拐監禁されたように既得権益者の扱いを誤ると、二番手、三番手の権力者が、大統領の地位を狙うのだろう。
ロシアに民間軍事会社は30ほどあるが、次を狙う有力者が、私設軍隊を創設し始めている。ロシアでは、武力のあるものが法なのだ。長い国境を守っている前線が崩壊すると国内は混乱するかもしれない。
もう戦えないという完全な敗北が求められる。中途半端な敗北では、次の権力者が、軍を掌握して最後の悪足掻きに戦術核を使用するかもしれない。抵抗しても無駄と思うくらい負けなければならない。
それが、新兵の無謀と思えるオートバイ突撃だ。死ぬために戦場に送られるロシア兵、2週間生き延びれば奇跡だとコメントしている。兵器、兵士の総量はウクライナの数倍もあるのに、兵器や兵の損耗はウクライナの3倍以上だ。プーチン大統領は、完敗するために戦っているとしか思えない。
ロシアの戦い方は、旅順や青島を落とした時の日本軍の戦いのようだ。一方のウクライナは賢い戦い方をしている。
「ロシアがすでに負けというなら、ウクライナ全土からアメリカ製の武器を撤去したら良いだろう」とプーチン大統領は、発言したが、これは戦争を早く終わらせるためにはウクライナにもっと武器を供給しろと言っているのだ。
プーチン大統領の意思で始めた侵攻なら国家安全保障委員会の討論を公開するようなことはしないはずだ。
完敗したときに議員たちに責めを負わせるためだろう。ロシアの国境は世界の果てまでという幻想を過ちだと認めさせるためにも、ロシアを潰してより良い仲間としなければならない。
小中コラム
家電と二酸化炭素増加量
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皆さんの家に冷蔵庫はあるだろうか。多分冷蔵庫の無い家を探す方が大変だろう。
プーチン大統領が、生まれた1952年には、一般の家庭に冷蔵庫はおろかテレビも洗濯機もなかった。
私が大学に入学したころでも、下宿でたらいに水を張り手洗いで洗濯物を洗っていた。
NHKテレビ放送開始が、1953年でその後徐々に一般家庭に洗濯機やテレビ、冷蔵庫が普及していった。日本の全戸に冷蔵庫が普及したとされるのは1975年であった。
下宿に同窓生が15人いたが、冷蔵庫を持っていたのはわずかに二人だけであった。ほかのメンバーは、飲み物が欲しくなった時は、近くの自販機に買いに行っていた。
1万1700年前から1952年まで人類は二酸化炭素を出し続けていたが、ほぼ270ppm前後で変化していた。
1952年を境に大気中の二酸化炭素濃度は100倍のスピードで増加し始めた。それは、家庭電化製品の普及によって電力エネルギーが必要になり、化石燃料を燃やす火力発電所が増加したためだ。
二酸化炭素を排出しない再生可能エネルギーの普及と原子力発電所の増加へ移行していくことになるが、太陽光発電や風力発電は、気象状況に左右されるので、供給と需要のバランスを取りにくい欠点がある。
バランスが崩れるとブラックアウトになってしまうのだ。それを補完するのが、原子力発電と細目に調整ができる火力発電なのだが、日本は火力発電の比率が高いため5回連続「化石賞」を受賞してしまった。
トロフィーをもらったが、決して名誉なことではない。国連加盟国は、現在193カ国ありますが、2020年に原子力発電所を稼働していた国は31カ国でした。
後進国と言われていた国々が今、経済活動を活発化させ、国を豊かにしようとしています。豊かになれば、当然家庭電化製品が増えていきます。そしてほとんどの国はまだ値段の安い石炭に頼っているのです。また、経済活動の活発化によって過去に日本で起きていたような公害問題も起こってきています。地球はますます汚染してきているのです。
二酸化炭素の排出量の80%を占める先進20カ国が、カーボンニュートラルになるのは2050年ですが、後進国に資金を十分に提供しない限り、或いは、後進諸国の電力を補填しない限り、その後も大気中の二酸化炭素濃度は増加し続けるのです。暑さに強いイメージのあるインド人でさえ、部屋にエアコンを設置するようになってきています。
電化製品のない世界には戻りたくないでしょう。節電をしながらどう折り合いをつけていけばいいでしょうか。
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第4節
気候の激変
気候の変化によって、スペイン南部では、ブドウやオリーブの収穫量が半分になっている。地球温暖化は、止まらず沸騰化する。生存をかけて涼しい場所を求めることになるだろう。
世界の人々が、シベリアの開放を要求するようになるだろう。不毛の荒野でよいのだ。不毛の大地を緑化できなければ人類は生き延びられない。この原稿を書いている時点では、まだロシアは、負ける状態ではない。ウクライナ軍は善戦しているが、勝てる状態でもない。この物語はプーチン大統領が、ノーベル平和賞をとる物語であるから、そうなるような展開を述べていこう。
トランプ次期大統領が、私ならすぐ戦争をやめさせることができと言ったが、アメリカにある武器の半分をウクライナへ提供すれば、可能であろう。
ウクライナ軍が有利になって、クリミア半島を取り戻したら、第二のヤルタ会談だ。第二次世界大戦中のヤルタ会談で、英露は手を組み、日本を敗戦に追い込んだ。そして日本は、45%の領土を失った。
これを前例として、ウクライナが勝利した場合、ロシアは45%の領土をウクライナへ与えればよい。ウクライナは支援してくれた国へ貸出し復興資金に充てればよい。シベリア開放の意義は、何度も述べているように、22世紀に国土を失う人たちへの代替地だ。
温暖化が進み、グリーンランドの氷床が溶けて激流の川のように流れて海に注がれている。この氷床が全て溶けると海水準は6メートル上昇するという。
標高5メートル以下の土地に住む人の数は、6億人という。気候難民をEUは、受け入れているがさすがに6億人を受け入れる余裕はない。
ヨーロッパ南部の気温が50℃に近づけばさらに北に移動しなくてはならない。それがシベリアだ。または、カナダや高原地帯だ。気候難民の引き受け地としてシベリアの開放は必要であり、プーチン大統領が、不毛の荒野であろうと国を失くす人たちのために開放したとなると十分に人類の福祉に貢献したとしてノーベル平和賞の対象になるだろう。
ロシアの東方正教によって天上の神キリストの地上における代理人と位置付けられるプーチン大統領は、全世界の人のために恩寵を与える義務を背負っている。
ウクライナが西側に寄り添ったように、ロシアの東方正教はローマ法王に寄り添わなければならない。30年戦争以来の最終宗教戦争ともいえる。
ロシアの敗戦によってオーソドックス、カトリック、プロテスタント、東方正教が、ローマ法王に寄り添いキリスト教世界の統一ができる。また、既得権益者の抵抗で進まなかったペレストロイカ(再建)が、できることになる。
プーチン大統領は、ブラフが得意と思える。下院議会の上奏によって特別軍事作戦を実行に移したが、3日で完遂できなかったことで方針を変えたようだ。戦争をコントロールして勝てる戦争を勝たないようにしている。
初戦のウクライナの反撃は見事であったが、弾薬の不足でロシアの戦車隊を殲滅することは叶わなかった。戦車隊は悠々と引き返していった。戦力は温存され、兵の数も兵器の数でもロシアは優勢なままだ。
バフムトをワグネルが突破した時点で精鋭戦車部隊を進軍させれば、ウクライナ軍は総崩れになったはずだ。だが、ショイグ国防相は、ウクライナが立ち直るのを待っているかのように軍を動かさなかった。
ワグネルと軍の確執があったという説もあるが、プーチン大統領が、ショイグ国防相に歯止めをかけたのかもしれない。あるいは、ウクライナを攻め落とすのに多くの弾薬は必要ないと思ってショイグ国防相は、横流しをしてしまって、本当に弾薬が無くなっていたのかもしれない。
侵攻を企てた本当の敵は下院議会なのだ。そしてそれを壊すのは立場上外力に頼るしかないのだ。
ロシアは国を切り取られる痛みを知るべきだ。知らなければウクライナの痛みを理解できないだろう。侵略戦争をして敗れれば45%国土を失うというルールを作れば、大国の勝手な振る舞いは自重されることになるだろう。
アメリカファーストでも構わない。自国の利益だけを考えるファーストではなく、民主主義国家の盟主として、世界の隅々まで人道主義を推し進めるというファーストなら。
温暖化を乗り切るためには一時的に人類は北へ移動する必要が生じるかもしれない。現在利用されていない荒野を開放して移動しなければならない時期が来たら速やかに移動できる状態にすることが求められる。このような寛大な処置をしたならプーチン大統領は、歴史上最大の偉人となるのだ。
第5節
不毛の荒野を緑の大地にしなければならない理由
小中コラム
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植物の栽培実験
小学生の皆さんは、朝顔などの植物を栽培したことがあると思います。
植物の三大栄養素、窒素、リン酸、カリの入った肥料を混ぜて育てたことと思います。
実験1
プランターには、同じ植物が入っている。土の片方は、地球の土であり、もう一方には月の岩石を砕いたものやレゴリス(月の砂)が入っている。同じ程度成長した植物を植えて十分に肥料を施して成長の様子を観察する。十分な肥料を与えても月の土を使用した植物は地球の土に植えた植物の三分の一ほどしか成長しない。
実験2
仕切りを入れた同じプランターに同じような植物を入れて一方に太陽光が当たらないように覆いをした。その結果、太陽光に当たらないようにした植物は枯れてしまった。
プランターに入れた仕切りを外して同じ実験をすると、覆いをした植物は、成長はそれほどしていなかったが生き残っていた。
二つの実験でわかることは、月の土のようにバクテリアがいない土では肥料を与えても植物は十分に成長しないということ。
地球の土のように放線菌、菌根菌などの土壌菌がいる土では、土壌菌が土から吸い上げた養分を植物に与える代わりに植物から炭水化物をもらうという共生関係にあるということだ。
土壌菌は日の光を浴びてすくすくと成長している植物から栄養をもらい、その栄養素と土の中の栄養素を日に当たらない植物に与えていたのだ。それで、覆いをされ日光が当たっていない植物も土壌菌のおかげで生き延びることができたのだ。
大森林の中でマザーツリーの影の中でも幼木が育つのはこのおかげなのだ。
この共生関係は、4億年前から続いている。過剰な農薬と化学肥料の施肥は、この共生関係を破壊して、地球の土を月のレゴリスのようにしてしまう。日頃気にもかけない土壌菌がいかに大切な存在かお解りいけたかと思う。人類は見えないところで助け合うことで、お互いが幸福になることを知るべきだ
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近い将来、人類は月や火星に移住することになるだろう。2050年には月で1500人位の人類が活動すると予測されているが、少ない人数なら地球から食料を運んで行くことも培養肉や水耕栽培植物で事足りるかもしれない。
しかし、多くの人の食料を手に入れるためには、衛星の土や惑星の土を地球の土のように改良しなければならない。
解放されたシベリアは、荒野を緑の大地に変える土壌学者たちの壮大な実験場になる。荒野といえども地球の土である。その土を豊かなものにできなければ月や火星の土を豊かな土に変えることは到底無理な話である。
豊かな土になった大地に国を失った人たちを受け入れるのである。他の惑星の土壌改良技術がなぜ必要なのかは次章を読んでいただければわかるだろう。
小中コラム
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NHK番組「1.5℃の約束」で平均気温が4℃上昇したときの予想気候図が、提示されました。ぱっと見だけの判断で正確とは言えませんが判断はそれほど間違っていないと思います。
面積が大きい農耕可能地域は、アフリカ中央部とユーラシア大陸中央部と中国北部とカナダ中央部とインド西部のわずかに5カ所だけです。
面積が小さい農耕可能地域は、日本の本州程度の大きさの地域が5カ所、北海道程度の地域が十数か所だけになります。
ウクライナを除いたヨーロッパでの農耕可能地域は北海道程度の大きさの地域がわずかに2か所だけになります。
ヨーロッパの人たちはシベリアに移動しない限り生き残れないことになります。
また、5大陸の半分以上の地域が、2年に1回以上旱魃が起こります。つまり干ばつはほぼ毎年です。それに加えて、洪水も発生します。
これらの地域では農耕が不可能になります。
確認はしていませんが見逃し配信があれば、見てください。 その重大性は十分伝わると思います。
気候学者の予測によると今後、地球の平均気温は上がり続け、長期的には4℃から5℃で安定すると言われています。
現在でも数千年前の遺物が川底から見えるほどアマゾン川の水位が下がってきています。地球の肺と言われるアマゾンが干ばつになったらジャングルはどんな変貌をするでしょうか。
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第6節
気候難民の大移動(地球温暖化対策プランB)
皆さんは持続可能な開発目標(SDGs)のために日々小さな努力をしていることと思います。大気中の二酸化炭素濃度を上昇させないことが喫緊の課題ですが、COP29では、十分な対策が取られたとは言えません。
パリ協定を再離脱する予定のアメリカや、中国、インドの炭酸ガス排出量は多く、温暖化が食い止められるかは疑問です。先進国20カ国で炭酸ガス排出量の80%を占めているのです。
炭酸ガスを地中に戻すなど技術の進展はあるものの十分ではありません。大気中の炭酸ガスを増やさないというのがプランAならプランBも用意しておかなくてはなりません。
それは快適な場所(レフュージア)への移動です。その場所の一つが中央アジアなのです。つまりロシアやカザフスタンに移住するということになります。でも、共通の価値観を持っていなければ受け入れてもらえないでしょう。
ロシアに仲間として受け入れられるにはウクライナ戦争にウクライナが勝ってロシアを民主化するしかないのです。
炭酸ガス濃度の上昇を食い止められなかった結果、4℃気温が上昇したときの世界の気候の予想図を見ると、農耕に適した大きな地域はユーラシア大陸の中央部と地中海沿岸を除くアフリカ北部から中部だけになります。その二つのほかにも、比較的大きな地域として、インドの西部、中国の北部、アメリカの中西部の北部からカナダにかけて(一つの州位の地域)、あとは日本位の大きさの地域が点々とあるだけになります。
その他の地域のほとんどが、二年に一度は干ばつに襲われ農耕に適さなくなります。日本も旱魃に見舞われます。収穫できる年に食料自給率を200%以上にできなければ、移住することになります。
アフリカの北部にはアフリカ中から動物が集まってくるでしょうから、ヨーロッパとアジアの大多数の人間が移住することのできる地域は中央アジアということになります。フン族やゲルマン民族の大移動のようなことになるのです。
今のロシアでは国民も逃げ出しているのですから、ロシアには敗戦で民主化してもらうしかないのです。
もちろん旱魃地帯であってもタロイモのような干ばつに強い植物を育てることはできるのですが、世界中の人が現在主食としている穀類の生産は激減するのです。
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