『日記』

 父の同僚の助言もあり、思っていた以上にすんなりと希望の部署に配属されることになった。少しはデータベースの閲覧権限が拡張されるかと思ったけど、あまり意味はなかった。

 父が帰らなくなってから何年経っただろう。元からあまり家庭を顧みるタイプではなかったけど、さすがにあんまりだと思う。早く帰ってこないとお母さんが再婚するって言ってるよ。まあ、嘘だと思うけど。

 お父さんのあとを追えば何かわかるかもしれないと思ってここに来たのに、知れば知るほどわからなくなる。

 あなたは、一体何を抱えて生きていたの。

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