壊れた5番

「おい5番。お前また出来なかったのか?」

「言うなよ可哀想じゃねぇか」


笑う声が聞こえる。

僕が何をした?

どうしてお前らなんかに笑われなきゃならない。


「5番。お前真面目に働いているのですか?」


───ああ。働いているとも。


「5番。やれ」


───自分でやれ、10番。


「5番。今日中に庭の清掃をしろ」


───無茶を言わないでほしいな主人よ。


「5番。 16番が壊れた。欠番を補え」


───睡眠時間ギリギリなんだが。


「5番。ごめんね」


───消えるのか?11番。


「5番。頼んだ」


───ああ。いいとも


「5番。消えてくれ」


───承った。4番よ。


僕は首を吊った。

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