名無し

猫月蘭夢@とあるお嬢様の元飼い猫ショコラ

僕に名前はありません。

あるのは番号です。


「4番。働け」


今言ったのは僕のご主人様です。

逆らうと殴られます。


返事は一つ。


「はい。ご主人様」


ご主人様はこれで満足。

他にも確か50番まではいます。

欠けた番号もあります。

未だに1番は入ってきませんし、5番は昨日壊れました。

11番は数ヶ月前逆らって消えました。

33番はご主人様の気晴らしに壊されました。


「4番?早くあなたの仕事をなさい」


今のは名持ちの子。

物であって物を使える立場の子。

この子も逆らうと殴られます。


「はい」


名持ちの子もこれで満足。


誰も僕の働きなんて見ない。


なぁなぁにしか僕は働きませんがそれで満足のようで。

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