ちょっとした発明
呪具不法投棄未遂から何日経った頃....不法投棄をしようとしていた男達は、今現在楽しそうに畑仕事をしていた。
というのも、不法投棄という名の闇バイトに加担していた男達のほとんどは、貧困で苦しんだ末に呪具の不法投棄に手を出したらしい。
そういうのは国が取り締まってる.......かと思いきや、今のカレトヴルッフは戦争の準備の真っ只中なので、そういうのを取り締まってはいないのだと男達は語った。
それを聞いた人魚や騎士達は許せない!!と怒り、カリバーさんは悲しげな顔をしてきた。
んで、カリバーさんの正体が王様だった知った男達は最初はビックリしていたものの、今はフツーに接している。
そして、男達はカリバーさんの提案で畑仕事を手伝うことになるのだが....それが逆に良かったのか、男達は生き生きと働き始めていた。
「しっかし....呪具を不法投棄させようとする輩がいるとはなぁ」
「ですね」
一生懸命働く男達を見ながら、そう呟く俺とメロウ。
そんな俺とメロウに対し、カリバーさんは
「あの呪具には魔法学校のマークが刻まれていた。恐らく、どこかの業者が正式な手順を踏んで呪具を処分することを面倒だと思ったからこそ、あんなことをしようとしたのだろうな」
と言った後、男達の方を向いていた。
てか、あの呪具って魔法学校のやつなのかよ!?
そう驚いていた時、男達のうちの一人....もといデニーがこっちに来ると
「ウパ様!!出来ました!!」
そう言いながら、とあるものを俺を見せた。
それは、湖の水草や貝と油を使って作った石鹸もどきで......それを不思議そうに見つめていたメロウやカリバーさんを尻目に、俺はめちゃくちゃ興奮した様子でこう言った。
「オォッ!!いい感じじゃねぇか!!」
俺の言葉を聞いたデニーは嬉しそうな表情をすると
「あ、ありがとうございます!!」
ペコリと頭を下げた。
「ウパ様、これは.......?」
「これか?これは石鹸って言ってな...手を洗うための道具だ」
手を洗うための道具と聞いた瞬間、メロウとカリバーさんは目を見開くと....その石鹸をマジマジとみていた。
「俺たちみたいに湖で暮らす奴はともかく、地上で暮らす奴は必ず手が汚れるだろ?その汚れた手で食べ物を食うのはアレだから、ちょっと手を綺麗に出来たらなって思っただけだ」
俺がそう言うと、メロウとカリバーさんは納得したような顔になったのは言うまでもない。
「デニー、これは量産できそうか?」
「あ、は、はい!!多分、出来るとは思います.......」
それを聞いた俺はニヤッと笑った後、デニーに向けてこう言った。
「よっし!!なら決まりだな!!」
俺がそう言うと、デニーに向けてこうも言った。
「んじゃ、引き続き頼む!!」
俺の言葉を聞いたデニーは真剣な表情になった後
「はい!!」
俺に向けてそう言った。
そんなデニーを見た男達もまた頑張ろうと思ったのか、彼を見習うかのように畑仕事を頑張っていた。
うんうん、闇バイトよりかはやりがいのある仕事をやる方がいいよな。
そう思いつつ、俺はデニーの後ろ姿を見守るのだった。
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