第3話 目は口程に物を言うとはいうけども
「俺なんかでよければぜひ組んでくれ」
と即答したものの、こんなスキルで役に立てるのかと言う思考が脳内を駆け巡る
「あぁ、ぜひとも頼む」
とザ・パワー系キャラに言われ、この世界に来てから初めて冒険者らしいことができると意気込んでクエストを受けに行くことにした
「ちなみに名前はなんて言うんだ?」
「俺の名はレオン・クリストフルだよろしく頼む」
「じゃあレオンでいいか?」
「好きに呼んでくれて構わないぞ」
名前を教えあったところで俺は一つ疑問に思ったことがある、なぜレオンは俺を見て他大勢のように、こいつは裏切りそうだとかやばそうだという風に思わないのか、もし思ってるとしたらなぜパーティーを組んでくれたのかだ
「なぁレオン、俺の見た目ってなんか普通とは違うとか思わないのか?」
自らのコンプレックスについて相手に聞くというのは、かなり精神をすり減らす行為ではあるがそれ以上に初めて俺を見た目で嫌悪しなかったレオンに理由を聞きたいという好奇心が勝ってしまい聞いてしまった
「お前たちツリ目族は確かに今まで酷いことをしてきた、だが俺にはツリ目族に一人知り合いがいてな、そいつはいい奴だった。だがあの日あいつらは裏切りこの街を村を襲いすべてを奪った」
「ちょ、ちょっと待ってくれ、ツリ目族ってなんだよ?」
俺は聞き覚えのない単語を聞き思わず話の途中で割って入ってしまった。
「細もツリ目族じゃないのか?」
「そんな民族今初めて知ったよ、でも今の話を聞いた限り、俺に似た特徴の民族がいてそいつらは昔にこの街を襲いみんなから嫌われてるってことだよな?」
「あぁそうだ、あいつらはこの街の人々を大量虐殺し金品や金目の物をすべて奪い逃走し今も指名手配されている」
それを聞きどおりでさっきの優しそうな冒険者さんが怖がってたわけだと腑に落ちた。
「じゃあ俺はみんなからその民族の仲間だと思われてるってことだよな?」
「恐らくそうだな、だがその民族について知っている人は冒険者がほとんどだ普通の人間にはあまり知られていない、それにその話はもう30年近く前の話だ」
「30年前!?じゃあ今レオン何歳なんだ?」
「俺は今46歳だ」
俺は年齢を聞き驚いた、何故ならレオはどう見ても46には見えないからだ。
「俺行ってても30後半くらいだと思ってたよ」
「ははお世辞はよしてくれ」
と少し照れながらいうレオンを横目に俺は考えていた、もしもまだその民族が生きているのだとしたら俺はそいつらを一人残らず倒して見せると、そいつらのせいで俺が被害を被るのは一切ごめんであると。
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