強盗殺人事件に関する噂

インターネット掲示板、SNS等の書き込みより抜粋。


@Tribu(2015-09-10)

今日で松戸市の強盗殺人事件からちょうど10年ですね。ごくごく平穏な毎日を送っていた家族の当たり前が突然に失われ、非常に憤りを感じる事件でした。容疑者が自ら自首して事件が解決したかと思いきや、結局証拠がそろわず不起訴処分。当の容疑者も本当に犯人なのかどうかわからない言動。どこまでも救いのない事件で、今だに忘れられません。


@HyuGa(2015-09-10)

>@Tribu

もう十年ですか…。私も解決を毎日のように願っていましたが、全く進展がないようでただただ悲しいです…。唯一生き残られたお父さん、今はどこで何をされているんだろう…。その胸中を想像するだけで、なんとも心苦しい…。


@02200

>@HyuGa

私もその事が気になって調べてみたんですけど、今は行方も分からないそうで…。最初のころはメディアにも出演されて犯人に呼びかけなど行っておられましたが、もうそんな気力もなくなってしまわれたのかもしれませんね…。ここまで進展がないと、無理もない話ですが…。


@HyuGa(2015-09-10)

>@02200

そうだったのですか…。あれほどのお辛い経験をされたのだから、今はどこかでお幸せになられているといいのですが…。


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2016年5月ににWeb上にて組まれた特集記事、『日本の未解決事件の真相に迫る』より一部抜粋。


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2005年9月10日に千葉県松戸市にて発生した強盗殺人事件。それは誰もが目をそむけたくなるほどの凄惨な事件であった。発生から10年もの月日が経過していながらも、今だ犯人の逮捕に至らず未解決事件となっている。ここではその真実に迫る。


~中略~


この事件には唯一の生存者がいる。殺害された妻と二人の娘の父である、山下透さんだ。事件から10年もの月日が経過し、今だ解決の様相を呈さない現実を目の当たりにして、彼はその心の中にどのような思いを秘めているのか。ぜひともその生の声を受け止めたいと考えた我々は、その気持ちのままに透氏に取材を行おうと決意した。

しかし、結果的にそれは実現しなかった。というのも、透氏は事件から数年ほどしていこう行方が分からなくなってしまっており、取材を申し込むことが出来ない状況になってしまっているのだ。彼が今どこで何をしているのか、その詳細は一切不明であるが、我々は追えるだけの足取りを追ってみようと決意した。


以下、山下透氏の事を知る人物(かつて近所に住んでいた人物や、近しい関係だった人物等)から得られた情報を箇条書きにしてまとめたものである。


「いなくなる直前は、なんだか怪しげな宗教にでもはまっているかのようだった。支離滅裂な発言を繰り返したりして…」

「事件以降笑わなくなっちゃってたんだけど、笑ってる時があった。何かいいことがあったの?と聞いたら、「犯人を見つけた」と言っていた。でも結局、見つかってないのよね…。あの言葉はなんだったんだろう…」

「犯人を見つける儀式?かなにかをやってたみたいでした…。そりゃ怖かったですけど、でもああなるのも無理ないなって考えたら何も言えなかったですね…」

「全く意味は分からないんですけど、”芸術によって呪える”とか、”地獄に送れる”とか言ってたりして…。もうおかしくなっちゃったのかなって思いましたね…。だって芸術って言ったら、絵画とか音楽とかでしょう?それでどうして人を呪えるのかも分からないし…」


山下透氏の無事、及び一刻も早い真相解明と真犯人の逮捕を、望むばかりである。


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【出典】

イーストングループ『日本の未解決事件の真相に迫る』,2016,05

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