第9話 婚約…マジで?
入学から三か月が経過した。
まず柔軟は、有用であると認められて、功績が一個増えた。
次に、弟と妹が出来た。双子だった。今回はちゃんと親父も家にいた。
実家に打診が来て、受け入れられて、シーリンと婚約した。
発表はまだ先、いまだに腹は突かれているが、だんだん固くなってきたと、ご不満の模様。
ハンナとマリオッタの件、魔力量が増えてるのと、肌艶が良く成ってる関係で、一年の中でうわさに成っている。
本日は第一回目のクラス対抗戦なのだが、俺出場禁止になった。ハンナとマリオッタも出場禁止に成ってる。二年だと姫殿下グループも出場禁止らしい。
現在何をやらせられているかと言えば、姫殿下グループ対俺ら三人による、エキシビジョンマッチです。
うちのクラスは三人少ないが、それでも結局それなりの成績を収めた。最優秀は、うちのクラスの平民ちゃんだった。
「えー、今回出場禁止は新規三名、いつものようにカルドック家、あとは最近話題の女子二名だ。納得いかないだろうが諦めてくれ。とはいえ、実力不明のままというのも気持ち悪いだろうから、去年の出場禁止組との模擬戦を行ってもらう」
そういわれ、対抗戦用のフィールドにそれぞれ端から登場した。
サッカーグラウンド位の広さがあるが、そこで向かい合うと。
「マル君手加減しないと許しませんからね!」
姫殿下が周囲に聞こえるように堂々と言った。
現在の状況を言うと、俺以外は全員フル武装している。それに対し俺は、ただの訓練服のみだ。
クラスメイトから、マル様頑張れーと言われた。
マル様って許可したっけ…あーしたなあ。
等と納得していたら、開始の合図が出た。
男同士で前衛戦と考えていたようなので、乗ることにした。
「シュッ」
相手は、良さそうな剣、こちらはたった今生成されたなぜかブォンみたいな音がする石の剣ではあるのだが、急にバックステップで下がられた。
「その武器破壊技禁止!」
「あ、バレた」
「音でばれるわ」
超振動カッターで破壊してやろうと、仕込んでみたが駄目らしい。
「いったい何が」
「ちょっと見ていなさい」
そういって姫殿下は、マリオッタ達に待ってもらうと、ロックジャベリンとアイスジャベリンをこちらに撃ってきた。しっかり無詠唱どころか、キーワード迄なしで撃ってきやがった。
「そりゃないですよ姫殿下」
等と言いながら、飛んできた二本を真正面から斬る。回転してないので、触れた先から綺麗に真っ二つと相成った。
ブォンと鳴る石剣を真正面から合わせただけでこれである。
超振動カッターの応用なので、理屈は説明できない。けど魔法はイメージなので出来てしまう。便利すぎというわけだ。
とりあえず、審判の講師から禁止と言われたので解除した。
ほっとしていて良いのかなサムソンは、とりあえず無力化というわけで、風で飛ばしてしまおう。
「じゃあボッ」
サムソンは、空を飛んだ。かなりの高さまで飛ばされたのだが、その後ろには既に俺がいた。
「ごんとたたき付けたらそれでおしまいだし」
そういいつつ、サムソンの首根っこを掴んで、障壁を生成してそれを蹴って真下に加速し、着地前にボッで減速して着地、サムソンは急な加減速の影響で、一時的に行動不能に陥ったため、そのまま地面に置いた。
「じゃあ、あとは頑張って」
そういって、待機場所まで戻っていった。
そのあと、姫殿下の無音魔法とアデルの連続攻撃を、ハンナが一人で防壁出して防ぎきって、その間にマリオッタが完成させた範囲火魔法でアデル脱落。
姫殿下はその範囲魔法の中を、何事もないかのように歩いてきて、直接打撃でマリオッタ撃墜。
復帰してきたサムソンが、ハンナの防壁を一刀で真っ二つにして、ハンナは降参宣言で終了と相成った。
「まあ、一人訳判らないのがいたが、出場禁止の理由は見ての通りだ」
実力が違いすぎて、学生では対抗できないというのが原因である。
「いっておくが、現在はこの六名だけだが、以前は一クラス丸ごとという時代も有った。そういうものだと、理解してくれ。実力さえあれば、同じ扱いになるという事も、保証しておく。」
少し引き締まりはしたのだが、未だ身長が伸びないままポヨポヨな見た目のせいで、実技も一人だけ個人練習なのもあり、合同実技ではずっと、特別扱いだなどと馬鹿にされていたが、ふたを開けてみれば、訳が分からない強さだったわけで、今後が面倒だなと少し思ってしまった。
このあと六人で姫殿下のサロンに集まる事と相成った。
いうまでもないが、魔力もたくさん使った事だしと、スペシャルドリンク(かーちゃんも効果は認めてる)を全員分用意して、ついでで差し入れた。
「おっと、最後になったか。皆お疲れ様それと差し入れ」
「おそいですわ、マルーセルさん。いただきますわ」
皆一言付けたしつつ飲み物をとっていき、行き渡ったところで姫殿下が一言。
「皆様お疲れ様でした。マル君は相変わらずの意味不明でしたが、ひとまず皆の面目もたったかと思われます。では、乾杯」
それから皆それぞれにスペシャルドリンクを飲んだ。美味くも不味くもないのが特徴だ、ただ魔力消費が激しかった今回はとても効く。
「何とも言えない味だ…んん?」
「これって」
飲んで微妙そうな顔から、だんだんと驚きの顔に変わっていく。
「マルスペドリンクは、どうだい」
「「「「「なんで魔力回復して(る)ん(です)の!?」」」」」
「まー吸収性の高い素材で作った、栄養価の高いだけの飲み物だからな、味までは、流石にどうしようもない。整えようとして混ぜたら毒になりかけたんで」
「「「「「怖っ!」」」」」
「今回だけな、普段愛飲したら多分太る。今日はみんな魔力消費多かっただろうから用意してみた。食堂で頼めるけどなマルスペドリンクで」
「「「「「頼めるのも驚きだけど、太るって…」」」」」
掴みはオッケーってことで、次の対抗戦の話になった。次は、学年末だけどうちらは結局全部出場免除、そして、その後のクラス分け的には、固められたうえで、学年末次第ではあるが、そのままクラス変更もないのではとのことだった。
二人の肌艶の件と、魔力量の件は、肌艶は体力作りの副産物って事は、公開してもいいという事で解決。
魔力量に関しては、どうするかで揉めた、同じ方法をとったとしても、必ず増えるわけではないこと、結局魔力の感知と操作と制御が下手だと危険であることが原因だ。
なので、魔力感知と、魔力操作と、魔力制御がきちんとできない限り、命にかかわるのと、必ずだれでも増える訳じゃないという前提で、共同研究した時の素材として、魔法省にぶん投げてあとは任せてはどうだという事で落ち着いた。
次に話題になったのが、姫殿下の魔法無効にして突き進んだあれ。
「あれは、体質も関係するのですが」
そう前提として付け加えたうえで、稀に魔力の膜が体外迄広げられる方がいるという事、自分がそのタイプでこのようにと、魔力膜を広めに出してそのうえで見えるように色付け。そのあとはしまって解説を続けた。
「先ほどの状態にしたうえで、外側の魔力膜を飛んでくる属性と合わせると、中和できますので、それで無効化していただけですわ」
ある意味ユニークスキルじゃねーか。俺もできな…あれいける?
「あー、これ魔力量が多ければ、元々はできなくても再現できるな」
他の面々も試してみたが、ハンナは出来てしまったようだ。このメンバーでは魔力が一番低いので、元々の体質だろうという事で、皆に羨ましがられた。
「んでも、属性合わせれば中和できるんだよな」
気になったので、その辺にある外部魔力を操作して属性板を生成した。
「は?いま周辺の魔力で生成しまして?」
「ん?ああそうだな、コツは有るけどできなくはないぞ」
普通はどうやっても出来ないらしい。身に着けた方法を聞かれて、出来なきゃ死ぬ場所に連れていかれたせいで、死ぬ気でやったらできたからと語ったら。
「「「ああ…」」」
三人に遠い目をされつつ同情されて、頭をなでられた。うむ、まだ小さいのだ。ぶっちゃけるとこの中で一番身長は小さい。横幅は一番大きい。か、悲しくなんかないぞ。
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