実におぞましい結末。だが、形あるものは必ずいつかは壊れる。スコールも不死ではない。いずれ、そのエネルギーの方向をスコール自身なり研究所や王都の方に捻じ曲げることが出来ればこのおぞましいシステムも破壊され、忌み子も自由になるだろう。忌み子が天使の力を保ち続けることが出来たなら、忌み子をそのように扱っていた国々は滅ぼしてもかまわないと思うよ。😢

単身でふらつき、手ずから忌み子たちに道具を与えている辺り、ちょっと違和感があったのですが「ああ、なるほど」と納得感がありました。

忌み子は再生を繰り返す。
終わりを感じさせない夢（悪夢ですが）のようなこの話、どうなってしまうだろうと心に尾をひくような印象深さがありました。

ハッピーエンドには向かわず、絶対的に見れば悲しいエンディングですが……。
しかし、元の生活を考えると、もっと言えば、元の生活の延長線に救いはあったのだろうか、と考えてしまうと、相対的にはある種の救いでもあるのかなとも思いました。
そのような救いを求めていたかは別ですが。

ハッピーエンドじゃなかった(　>д<)､;'.･
人はどこまでも残酷で……。
戦いの道具と言われた方がどれほど良かったか(*>ω<*)ｳﾙｳﾙ
心に残る物語でした！

　非常に面白かったです。
　「みにくいアヒルの子」みたいな境遇のフィリアが、それから「シンデレラ」のように幸せになってく感じか、と思いきや、ラストは「青髭」の部屋に迷い込んでしまったような熾烈なバッドエンドを迎える感じ。

　冒頭で提示されていた通り、この世界の人間たちは本当に救いようのない呪われた存在だったんだなあ、としみじみ感じ入りました。
　ダークな世界観の物語、強く心に響いてきました。

　この一話だけでも寓意的な物語として独立できそうな完成度ですね。
　この先、とても壮大で鮮烈な話が読めそうで、とても続きが気になります。