▽嬉し恥ずかし「良い部分」感想への応援コメント
台詞と地の文の配分は非常に難しいところですよね。私も自作にて、かつては台詞よりも情景描写に力を入れていたところ、WEBではまったく相手にされず。
さらには「キャラの動作や情景描写なんてどうでもいいから、その文字数で面白い台詞を増やせよ」という意見が当時のTwitterや近況ノートなどでも流れており、それを真に受けた私は大幅に地の文を削除し、キャラ同士の掛け合いを増やしました。
しかし、今度は「台本じゃなくて小説なんだから、しっかりと字の文を書け」という意見を多く目にすることとなり、今度は台詞を削ってキャラの動作や仕草や周囲の様子等を加えることとなりました。完全に周りの意見に流されていたわけですね。
そして最終的に辿り着いた答えは「私が書きやすく、私自身が面白いと思う配分でいいや」でした。「台詞を増やせ」も「しっかり情景描写を描け」も、どちらも正解であり、それぞれに適材適所がありますからね。特に「台詞を増やせ派」は、いわゆるなろう系のラノベを好む読者や作者の意見であり、「しっかり情景描写を描け派」は文学的な作品を好む読者や作者の意見ですからね。どちらの意見も尊重しつつ、あまり他者に振り回されることなく、自分自身で作品に合った最適解を見つけることが重要であると考えます。
また、初夜のシーンはあまり食いつくのも如何なものかと思い、軽めに感想を述べたのですが、せっかくですのでこちらも補足いたします。
特にリアリティを感じた部分は、太蝋の〝「自分で拭けるか?」〟の台詞でしたね。あれがあることによって通常の快楽目的の行為とは違う、しっかりとした「営み」が行なわれたのだと感じました。
今思えば、あの時の液体は蝋だったのかもしれませんね。太蝋は蝋で「色々なモノ」を作れるようですし、もしかすると使われたのは――。などと考えたりもしましたね。このように、読み手側の想像を掻き立てるには充分なシーンであると感じます。なにより美しかったですからね。エロがメインの描写ですと「他人の性癖なんぞ見せられたくない」と不快感を得てしまうのですが、御作の場面は美しく描かれておりましたので、純粋に物語の一場面として楽しむことができましたね。
▽グサグサ刺さった「悪い部分」感想への応援コメント
私が感想を投稿し終えた後、ずっと考えていた内容は、「なぜ女中らは、あれほどまでに八重を見下しているのか」でした。たしかに八重は〝半端者〟であるのかもしれませんが、「普通の人間」である女中らにとっては畏怖すべき存在のはず。事実、太蝋は崇められる対象になっているとのことで、彼に対しては敬意を示されております。したがって、よくある「異能を持っているがために忌避されている」というわけでもない。「そこ」の疑問の解消を試みていたんですよね。
そして私が辿り着いた答えは、「あの世界には〝火蝶税〟のようなものがあり、普通の人間は多少なりの負担を強いられている」といったものや、「火蝶は『蝶が花の蜜を吸う』かのごとく、周囲の霊力を吸収する性質があり、〝半端者〟の八重が一丁前に霊力を吸ってくることに怒りを覚えている」といったものでした。
前者は斬島たちの会話から、そうした政治的な制度が整っている世界であることが示唆されていたことが理由ですね。後者は「虫にも霊力がある」といった記述がありましたので、それならば当然ながら、「普通の人間」にも霊力があるのではないかと感じた次第です。八重が太蝋の部屋に三週間も引きこもった状態にもかかわらず、特に「痩せ細っている」という描写がなかったことなども理由ですね。まだ霊力の詳細は不明ですが、もしかすると女中らがピリピリしていたのは、霊力を吸われていたことによる精神影響なのかもしれないなと、そう勝手に解釈いたしました。そうであれば、多少なりは彼女たちの態度にも納得がいきますからね。
完全に勝手な考察ですが、せっかく思いつきましたので、この機会にお伝えさせていただきました。もしよろしければ、私の感想【まとめ】にも追記させていただきます。もちろん、「これを採用して!」というものではありませんからね。色々と考察して楽しむこともできる、非常に素晴らしい世界観であると感じております。
▽「悪い部分」読む上での注意への応援コメント
これまで企画を続けていて最も強く感じたことは、どうしても「良くない部分」の方へ目を向けられてしまうという点なんですよね。たとえ「良い部分」が99%だったとしても、1%の「良くない部分」へのコメントばかりが届きます。
それだけ自作の改善を求めておられる作者さまが多いのだと感じる一方で、本来の「良い部分を誉めて伸ばす」という企画の趣旨が揺らいでいるのが悩みの種でした。オプションを申し込んでくださる方の感想を優先にしていることもあり、投稿される感想も「指摘」をしているものばかりになってしまうんですよね。
純粋に「感想」を読みに来られた読者さまも、「なんか言ってることとやってることが違うんじゃ」と感じてしまわれたことでしょう。私自身が感じているくらいですからね。
偽月さまは「良い部分」にもご反応をくださいましたので、とても嬉しかったです。また、こうして「感想の感想」をいただけたことで、私自身の感想がどのように伝わっているのかを知ることもでき、非常に勉強になりました。ありがとうございます。
▽盛り盛り強欲【オプション設定】への応援コメント
あの第1章、3万字だったんですね。何度か読み直した箇所もありましたが、特に「長さ」は感じませんでしたね。「理解できないから読み直した」というよりも、「もっと知りたいから読み直した」といったポジティブな理由です。特に私は世界観や設定が大好きですので、火蝶の言い伝えや災物とのバトルシーンは興味深く読み耽っておりました。
また、あの企画は「よほど幸崎が苦手とする描写が出てこない限りは全部読む」前提ですので、ずっと連載を追わせていただく予定です。これまでの参加者さまの分も「そう」ですので、今後もオプション変更等のご要望がありましたら、ご遠慮なくお申し付け願います。
▽企画との出会いへの応援コメント
あの企画は元々、カクヨム特有のSNS性とでも申しますか、「作者同士での交流の末に評価がもらえる」といった感じの評価システムに疑問をいだいていたことも影響しておりますね。
交流が得意な作者さまの作品がどんどん★を得る一方で、ストイックに名作を執筆し続けておられる作者さまの作品は埋もれ、そうした作者さまは「自身の実力が無いせいだ。作品が面白くないせいなんだ」と筆を折られてしまう。そうして去ってしまわれる作者さまと、消えてしまう「作品世界」を救いたいという思いがありました。
正直なところ、カクヨムで★を得るには作品の出来云々よりも、「運」と「交流」が物を言いますからね。もちろん運営側としても、そうした「コミュ力」を重視しているのだとは思われます。作者自身に人気があれば、書籍化後のプロモーション費用も抑えられますからね。ですので、そうした「真面目な営業努力」に力を入れておられる作者さまのことも、私は尊敬しております。――が、当然ながら思うところはある、といった具合ですね。
企画に関して長々と説明を記述してはいるのですが、決して気分が良いとは言い難い文面ですからね。あれらに目を通していただき、さらに私の企画の意図を読み取っていただけたことに、改めて感謝を申しあげます。
▽終わりにへの応援コメント
こちらこそ、企画にご参加いただき、これほどまでのご感想までも頂戴でき、非常に感激しております。ありがとうございます。ちなみに私がこちらへ書き込ませていただいたコメントの文字数も、3500字を超えておりますね。長文書きの同志ということで、よろしくお願いいたします。
読むジャンルに関しましては、特に悩んでおりませんので大丈夫ですからね。私の実生活の関係上、年末年始はまとまった時間が取れないがために、反応が遅れておりました。その節は偽月さまにもご不安をお掛けしたことであると存じます。それにもかかわらずお気遣いの言葉をいただき、大変恐縮でございます。
また、本企画は「スロースタートな長編を応援する企画」ですので、長文であることもまったく問題ございません。私自身が長編ばかりを書いており、拝読中の作品も長編ばかりですので、純粋に「好き」なんですよね。
時間に関しましては、私自身でどうにかするしかないですね。自作の投稿は大事ですが、皆さまの作品を応援したいという気持ちも同様に大事ですので、どうにかバランスを取ってまいります。決して無理はせず、絶対に義務や作業にならぬよう、クオリティを第一に企画を続けてゆきたい所存です。
改めまして、素晴らしい作品を拝読させていただけたことに、深くお礼申しあげます。さらに、感想に対する〝ラブレター〟も頂戴でき、まさに感無量です。こちらこそ、貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。
どうか今後とも、よろしくお願いいたします。