第3話 お弁当の君
昼休憩
一人で
かき込むように
弁当を食べていた
でも
最近は
一人で食べる事はなくなった
君が毎日
お弁当を作ってくれる
君の作ったお弁当は
いつも
開けるたび
僕の傍に君を連れてきてくれる
決して豪華なお弁当ではない
僕の大好きな卵焼きは
いつまでたっても
うまく巻けないみたいだ
タコさんウインナーは
毎日入ってる
美味しい?
これ、味変えてみたんだよ?
美味しい?
お腹いっぱいになった?
君はいつも
僕に聞いてくれる
とても騒がしい
休憩時間だ
自然と
顔がほころんでいくのが
自分でも分かる
食べ終えると
君の声が聞きたくて
携帯電話を
ポケットから取り出す
『ありがとう』
『美味しかったよ』
君の喜ぶ声が
次の仕事を頑張らせてくれる
僕は幸せだ
來宮 理恵
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