第9話
キーンコーンカーンコーン
「んっ、んーー。」
授業か。ん?なんかめっちゃ陸斗くんが見てきてる。なんでだろ?
「はい。今日の授業はこれまで、みんなー帰りの用意してね。」
は?今何時?えっ...15時25分?6時間目終わった時間じゃん。なんで誰も起こさなかったの?えっ?なんで?
「晴翔、帰るよ。」
「雫姉ちゃん、まだ帰りの会があるから。」
「大丈夫だよ。ねっ?せんせ?」
「う、うん!晴翔くんは帰っても大丈夫だよ!」
「ほら早く帰ろ。」
「わっ、わかったから引っ張らないで。先生さようなら。陸斗くんもまた明日ね。」
「さ、さようなら」
「うんまたね。」
はぁ。雫姉ちゃんはなんでこんなにいつも強引に引っ張って帰ろうとするんだろ。
「そういえば、雫姉ちゃん。」
「なに?」
「朝の授業からさっきまで寝てたんだけど誰も起こしてくれなかったんだよね。」
「そりゃあそうでしょ。男性に触ると犯罪になるんだから。」
「えっ?じゃあなんで雫姉ちゃんは綾姉ちゃんはいつも手とか握ってるの?」
「家族はいいのよ」
「そうなんだ。」
なんか雫姉ちゃん隠してない?急に早口だし目泳いでるし。まぁいいや
「綾姉ちゃんは?」
「運動会の実行委員だからその会議」
「そっか」
15分後
「「ただいま」」
「おかえり」
帰ると母さんがパソコンと睨めっこしながら返事をしてくれた。母さんがなんの仕事をしているかは知らない。でもたまに、「客がパンクした」とか「もっとおとさないと」とか言ってるのを聞いたことがある。
「母さん、ジュース飲んでいい?」
「勝手に飲んでて。」
たまにこうやってそっけなくなったり口が悪くなったり怒鳴ったりする事がある。だけどいつもは優しいのであまり刺激しない様に気をつけている。だけどこういった事があった後すぐに倒れたりするので少し心配。
綾姉ちゃんに聞いたら僕が生まれた時に「てんかん?」ってのになったらしく仕事のストレスと睡眠不足により薬を飲んでも倒れるらしい。僕は二回しか見た事があるそうだがその時はすごく怖かったのしか覚えていない。
たまに母さんの口から「後...もう少しで...私がいなくても」って聞こえてくるから本当に怖い。
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