第22話
「名前どうしよう」
「ふふ。大翔が考えてね」
「…任せとけ」
「楽しみだなー」
「でもその前に和葉を抱き締めたいんだけどいい?」
返事と同時に私は大翔の腕の中。
久々に感じる温もりは心から安心ができる私だけの居場所。
あちこちから聴こえてくる彼の歌は紛れもなく幸せの形だった。
dolce [ドルチェ]
甘く柔らかに
(未来は壊れなかった。壊せなかった)
笑えてる今があればそれでいい
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