第5話 子連れ冒険者【1】

「あら? あらあら?」

 幼女を抱いて冒険者ギルドに帰ると、受付嬢のベクトラさんが変な声出して笑ってる。

「その子、セレンんさんの子?」

「貧民街路地裏路上生活の孤児だよ、見捨てられなくて保護した」

「あらあら、そうなの冒険者しながら育てるの大変よ」


「子連れで宿舎住んで苦情出ない?」


 こちらを見ていた副ギルドマスターが言ってくれた。

「うるさくしなければ、問題ないぞ」

「ドラン副ギルマス、セレンんさんに甘過ぎません?」

「冒険者する為に生まれて来た様な新人セレンは、優遇するだけの価値が有る」


「ありがとう! ドランさん」

 宿舎に帰り幼女の身体を拭いてやり、麦粥を人肌位に温め食べさせた。

「もう大丈夫みたい、名前を付ける……ミランダでミーちゃん」

 私が言ってる事分かって居るようで、にっこり笑顔で答えてくれた。


 麦粥、あんまり食べなかったので、回復薬を飲ませて寝る事にした。


「マー、しっこ!」

 夜中にミーちゃんに起こされた。

「賢いな! しっこ言えて」

 ギルド共同便所で小用させ、私もついでに用を足して部屋で寝直した。


「初めての薬、予想以上に効果があったな」

 ミランダの傷はほとんど治っている、念の為傷薬を塗ってやり麦粥を一緒に食べ、確り噛んだ干し肉を口移しで食べさせた。

「マーおくちゅりのむ」


 過剰摂取と思うが、確り言えたミーちゃんの希望、回復薬を飲ませてやった。

 ミランダは何か考えている様で、その間洗い物済ませ薬草採取の準備をしてた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る