第5話 来たのは、好きな人
俺の名前は
中学二年生の年代の親に捨てられた貧乏な男子。
生き別れの妹と出会って、遊園地に昼に行ってきたら、妹のみどりんがモテすぎて驚いて帰ってきた。
「「みどりん・海にぃ、モテすぎ!!」」
思ったことを言ったらハモったー!
――にしても、俺がモテてたって??
俺がそう小声でつぶやくとみどりんが言った。
みどりんは小学5年生の年代の俺と同じ親に捨てられた貧乏な俺の妹。
「だって海にぃんところにめーーーーっちゃ女性の方が集まってたじゃない!!!」
「いやいや、そんなことねえよ!ただカッコいいって言われたことがあるだけ!!」
「それがモテてるっていうのよ!海にぃは鈍感すぎなんだから!!!!!!!!!」
「それより!みどりんのところにもいっぱい男性の方が集まってたじゃんか!!!」
「そんなことないし!私のタイプの空さんもすぐいなくなっちゃったもん!!!!」
ケンカとも何とも言えない、感嘆符多めの会話(特にみどりん)をしていた時に最後にみどりんが驚きの言葉を発した。
「みどりん……空さんのこと……?」
そう、私のタイプって言っていた。つまり……好き?
空さんは、遊園地のレストランで働いているバイトの方。
スラッとした長い脚に、きっちりした整った顔、足の速く運動神経のいい、なかなか人気の男性だ。
まあ、みどりんのタイプっぽいっちゃタイプっぽいけども……
俺がそういうと、みどりんはポッと顔を赤らめて口をグッと閉じて固まった。
「おーい、みどりーん。だいじょぶ?」
「う、う、う、うん!」
「して?答えは?」
俺はちょっといたずらっぽくいってみた。
「___き。」
「?」
「私、空さんのコト好き。」
「____!!!!!」
やっぱしーーーー!!
ピンポーン
「わ、わ、私出てくるぅ!」
「お、おう」
私、森内緑。口を滑らして空さんが好きって気づかれちゃったぁ!
チャイムが鳴ったから逃げるように行った。
「はいはーい。」
扉を開けると、外にいたのは―――
「こんにちは、緑ちゃん。」
「こ、こんにちは。」
森さんと,,,,そ、そ、空さん!?!?!?
前にいたのは超カッコいい空さんだった!
はわわわわわあ
ヤバいカッコいい!
♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡す、好き♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡
ちゃんと見たらやっぱ好き!
「ど、どうされたんですか?」
動揺を隠せないくらいのトーンの高さでなんとか言えたけれど無理ーーーー!!
「あ、み、緑ちゃん?今朝は来てくれてありがとうございましゅ。こ、今回来たのは協力してほし事がありましてっ」
「何厳しい取引先としゃべるような口調なのっ」
「い、いやだって。」
好きっ。
空さんは緊張しながらもお願いをしてくれたのだが、何なんだろう?
「は、はい。あ、あ、立ち話も何なのでお、お、お入りくだしゃいっ!!!!」
キンチョーする。本当にキンチョウする。
私は扉を開けると、二人を迎え入れる。
「ありがとぉ。みどりちゃぁん。」
「あ、ありがとう。緑ちゃん。」
ズッキューン!
私は男性と触れ合うことが少ないから空さんにすぐ心臓をうち抜かれるぅ!
名前読んでくれるなんて嬉しすぎるぅ!
「海にぃ。」
「どうした?みどりん」
「椿さんと空さんが来たんだけど。」
「へ?」
「協力してほしいことがあるって。」
「そっか。とりあえず、椅子、あけるな。」
海にぃは椅子を離れる。貴重な一つの椅子。
私はキッチン(と言っても、長机に最低限の料理用具があるだけだけど)に行くと、私たちの中では高級のお茶を綺麗なコップへそそぐ。
とぽとぽ
いい音が鳴る。少ない娯楽。
「おじゃましまーす」
「お邪魔します。」
「テレビ無いのっ!?」
「椅子も一つなんですね,,,あ、ごめんんさい。失礼なこと言っちゃいました,,,」
「いえいえ。その通りなので気にしないでください。」
海にぃはにっこりと答える。お茶を入れ終わった私は机に置く。
カタン。チャプン。
良い音がまた鳴る。
「森さん、どうぞ。」
「あ、いやいや。空君座りなよー。」
「あ、すみません一つしかなくて。座布団用意しますね。」
「はい、海にぃ」
ポス
海にぃが私の投げた座布団を上手にキャッチする。
海にぃはヒマな間運動に熱中していたらしいから、運動は得意だ。
「どうぞ。」
「ありがとー。かいちゃん」
「みっ、緑ちゃん。あっ、あっ、ありがとう。」
「ふふっ。いえいえ。」
かわいいな。カッコいいけど、かわいいところもあるんだな。
「それで、お話というのは?」
海にぃが切り出す。そういえば、協力してほしいことがあるとか。
一体、何だろう。
「はい、ごめんなさい。お話が遅れました。」
「遊園地の十周年パーティーがあるんですが、」
「そのパーティーに出る方が急に出られなくなりまして、」
「「お二人に出ていただきたいんです!!」」
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