目を覚ますと、そこは魔法が仕組みとして扱われる世界だった。
元プログラマー・隼人が得たのは、魔法陣の構成を解析・改変できるという唯一無二のスキル。
だがそれは、王家も国家も見過ごせない、危険な才能でもあった。
助けてくれた男の家で、静かに始まった異世界生活。
ファイアボールを構成から強化し、スライムとの戦闘を記録して分析する。
やがて出会うのは、王立魔法学院の見習い少女・リリア。
彼女の言葉が、隼人に学びの場所と、世界との接点を示していく。
プログラムと魔法。
数式と詠唱。
かつてコードとにらめっこしていた彼は、今は異世界の魔法体系に挑む研究者だ。
知識こそが武器になる。
論理が通じるなら、戦える。
これは、頭で戦う異世界ファンタジー。