※読み合い企画からのレビューです
竜のアルドールとサキュバスのクライゼンは、二人組の旅人
今回、彼女たちが首を突っ込んだのは、その国きっての大事件「フェルナンド自殺事件」だった
この国では、自殺者が出るのは、実に214年ぶりのことだったのだが──という導入から始まる本作品は、かの名作「キノの旅」と構造がよく似ている
主人公が旅人であることもそうだが、その国を深く知っていくことで第一印象が引っ繰り返る部分もだろう
レビュー当時は「フェルナンド自殺事件」の真相は明かされてはいないのだが、いろいろときな臭い情報は幾つも出てきている
理想の国と思われたこの国の本当の姿が見えたとき、アルドールとクライゼンがどう思い、何をするのか、楽しみだ