第26話 ウルスラの価値
「ペラルゴ先生、きみがしようとしていることはッ!」
「ユスティーン先生すみませんが、少しだまっていてください」
ペラルゴ先生が右の
「ユスティーン先生になにをしたんですか」
「ただの
ペラルゴ先生は
「だいじょうぶよ、ウルスラ君。
「
「ふふ……
ないしょ話でもするようにひそやかにそう
「えっ? あ、はい、ありがとう……ございます?」
ウルスラの
「でもね……あと数年もしたら、君はおとなになっちゃうじゃない? そしたら、君の今の声も
「そうですね」
「だから、それを止めたいのよ!」
「……え」
ウルスラは何を言われているのか
「……手紙のことは?」
「君の
「ヒルタンを
「ええ、ヒルタンには
「
まだ話の流れは見えないけれど、とりあえずそれは本当に
「
言葉ではほめられているが、
「
「君を
ウルスラは言葉を
「……
「
君の歌声を
「言うだけで、どうなるんですか?」
「その言葉を
「えぇ……」
それって
「今すぐ……
ウルスラだけが
そんなのは、いやだ。
「……いやです。今はまだ、
「なに言ってるの! ボーイソプラノは早い子だと十二
「でも
「ですが、きみが大きくなると、
たしかに、今でさえセルシアお
「それならそれで、セルシアお
「あの仕事を、君もやるんですか?」
「……」
「
「そうですか……」
ペラルゴ先生の
「分かってもらえないのでしたら、もう
「何を……」
する気なんですか、と言う前に、
「
「!!」
知っている、
「すみませんね、
「や、め、ろー!!」
ユスティーン先生! ユスティーン先生が
「ウルスラ、くん、に、なんてこと、を! ぼ、くが、
ユスティーン先生は
「そもそも、あの声が
「それは、そうだけど!
先生~! ウルスラはうれしくて
「いいかね、そもそも、ボーイソプラノは! いずれ
せ、先生~?! ウルスラは今度は
「ウゥー!」
それなりに大きい声が出た。あとは
「ああ、
「ち、がああああう!!」
バカ! バカだろ! バカですよね!? ウルスラは
「
ウルスラの
「そこまでだよっ!」
天の光のように
「カレン!」
と、その後ろに、何人もの重そうな足音と、
「ペラルゴ先生、ユスティーン先生。お
「ようウルスラちゃん、
「お
入ってきたのは
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