第21話 頼りになる人
お
「おっ、ウルスラちゃんじゃねェか」
「こんにちは! 冬休みなので、見学に
「おう、いいぞ! つーかディズのやつ、冬休みなのに帰ってねえのか」
「お
「そんなもんかぁ? まっいいや、今ちょうど
ガンホムさんはウルスラが知ってる人のなかで
「
「ああ、
「そっか、そうでしたね」
と、急に
「えっ、ガンホムさん、あれ……」
「ああ……冬のあいだに、
「どこか悪いんですか……?」
「どこも悪くないんだが……あー、
ウルスラがなんとも言えずにいやな顔をすると、ガンホムさんは
「……分かるぞ。男としてはいやな気分になるよなぁ。でも、今までとちがって、しばらくはこれ
「しかたないんですね……」
「ああ。ま、そんなわけだから今は
「分かりました」
「どうした?」
「さっ、寒くて……!」
「おおそうか、悪いな。
「だいじょぶでふ……
「ああ、
「そういうことですか」
ウルスラの
「あのカレンダーみたいなのはなんですか?」
「あれは見回りの当番表だ。
「そういえば、ウミウシ
「う、
「アザレイさんの
「あれな……。うちの
「うふふ、カレンと
「あの家族がおかしいくらいすごいんだ……と言いたいところだが、神さんも
っと、悪かったな、なさけねえ話をしちまった」
「いいえ、とんでもないです!
「そうか? カッコいいとこあったかなぁ」
「
「なってんじゃねえか、もう」
「えっ?」
「
ウルスラは目から
「そ……そう、かも……?」
「だろ。人のことばっかりじゃなくて、ちゃんと自分のこともほめてやれよ」
「自分でほめてもなぁ……。
「んじゃあ、
「……ありがとうございます」
「ガンホムさん。あの、もし
サレイ先生や、
「なんだ?」
「……もし
「ああ、そんときゃ助けに行くさ。
「えへへ……
「……なんかあったな? つらそうな、苦しそうな声だ」
「ホントにそうなるかどうかは分からないんです。もし、の話ですよ」
「ちゃんと
「まだだいじょうぶです。今は、助けに
ガンホムさんがあまりにウルスラに
お礼を言って
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