第32話 それぞれの明日と終わりなき世界 其の二
何だか、肌寒い。それに腰と体全体が痛い。重たい瞼を開くと裸姿のリリアナが私のベッドの中に居た。
「なんだリリアナか……。」二度寝をしようと目を閉じる。
ん???????、まあいい……きっと疲れているんだ。そう全ては夢、夢落ちなんだ。目が覚めたら何もなかった。悪い夢でも見てたんだ。
「おはよう、咲妃。よく眠れた?、夢の中の咲妃は優しくていつもより頼もしかったのに。今じゃ二度寝かまそうとしてる頼りない咲妃に戻って。」
まるで長い間寝すぎて、脳が活性化してないように、ボートしていた。
リリアナのその声で私の意識はハット戻る。
「夢かと思った!」
「ビックリした!!!。リリアナ居たんだね。
あと頼もしくなくて悪かったわね!、てか何でリリアナがここに居るのよ。あと服着て。」
「何言ってんの、咲妃だって裸じゃん。」
「そんなわけないじゃん……。」
うすうす感じては居たけど、認めたくなかった。でもこの肌寒さは………。
「ほらね、言ったじゃん。あと所々僕のキスマークあるけど、気にしないで。」
「も…もしかして……私リリアナに初めてを奪われた?」
「いや~、先の聖水は極上に美味しかったよ。
是非ともまた味わいたいものだね。」
「リリアナのバカ!!!!!!!!!!!!!」
リリアナを思いっきり殴る。鈍い音が咲妃の部屋に響く。
「いったいよ!!、咲妃。冗談だって!、咲妃にキスマは着けたけど奪ってないよ!。」
「もう。リリアナ、書庫に飛ばして。」
「えっ、良いけど………、服着ないの?」
「適当にワイシャツでも羽織るわよ。」
リリアナは指を鳴らし、二人は書庫に向かうのだった
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