感情を抑え、どこか淡々とした静かな文章の中にじわりと迫る不安と罪悪感。私は介護職ではないですが親の介護をしながら執筆しておりますので、まるで本当の悪夢を見ているような、独特の怖さを感じました。いつか、親を看取るとき、私もこんな夢を見るのかも……?748文字という短い文章の中で、夢と現実の狭間のような不思議な余韻を味わいたい方におすすめです!
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私自身の作者の印象は、まさに、不器用で実直な思索家というものである。その作品は、そのまま沼にはまり込むものもあるし、転じて、本作のように、緩やかで温かいものもある。私はどちらの作品も好きではあるが、何はともあれ、本作の生み出すものにひたるのをおすすめする。
「蜻蛉之夢」は、幻想的な描写と人間の感情の複雑さが見事に融合しており、読者に深い印象を与えます📚💖。蜻蛉君とのやり取りが心温まるものでありつつも、命の不平等や介護職の辛さが描かれているため、感動とともに考えさせられる作品です🌱。