応援コメント

15 小林秀雄『モオツァルト・無常という事』」への応援コメント

  • 久里 琳さま

    こんにちは。
    小林秀雄は高校生のときに国語の読本で出会ったきり、ほぼまともに触れたことがありませんでした。食わず嫌いのまま、とにかく難しい(文章も人も)と思い込んでいました。難しいのは確かだとしても、それは一つ一つ積み上げた論理的思考を問うものではなく、その土台の上で自由に跳躍する直観ゆえだとわかりました。久里 琳さまのご解説で、二の足を踏ませていた思い込みがなくなったように感じます。とても興味深かったです。

    作者からの返信

    ありがとうございます!
    とにかく難しい、というのはまったくその通りですよね。文章も人も!
    自由に跳躍する直観ゆえ、、これがまた厄介なのだと思います。共感できればはまりますが、違う、と感じたらもう頭に入ってこなくなることも。
    でもそんなところもひっくるめて面白い批評を書く人だと思います。またちょっと覗いてみよう…と思っていただけるなら、望外の喜びです。

  • 小林秀雄氏については、名前は聞いたことがなくもない気も、、いや多喜二氏と混濁している??というありさまで、無関係連想系のコメントを失礼しますm(_ _)m
    8.15をまたぐこのアツい時期、自分ごととしては知らない世代でも想像はめぐらせる先の大戦。
    現代から振り返って批評するなら、いやいや何してくれてんの当時の大日本帝国、みんなバカだったの??ですが、直観の人小林氏をも熱狂させる、冷静な状況分析を阻害するなにものかのパワーがあったのでしょうね。。
    ユートピア的「新しき村」を創始した武者小路実篤も開戦後は戦争称賛に傾いていましたし、
    「この世界の片隅で」の天然癒やし系ヒロインが、玉音放送を聞いて「最後の一人まで戦うじゃなかったと!?」と激昂し、直後に、暴力で従えていたから暴力に屈したのだと気づく、戦争に負けるってそういうことなのだなぁと。

    作者からの返信

    ありがとうございます!
    小林秀雄と小林多喜二、対極にあるような二人の取り合わせですね(^^;)
    まったくもう、バカだったの? と思ってしまうのに同感ですが、実際パワー滾るその場に放りこまれると熱狂してしまうのも人間の性のような気がします。武者小路のユートピア志向、小林の知性と直観を以てしても陥ってしまうほどの。
    「この世界の片隅で」では自然体で戦争に処していたすずさんは本当に癒やし系でしたね。戦争が終わって狐が落ちたようになった人たちや社会を、彼女がどう見たのか、、切なくなります。

  • こんばんは。
    私の中で、小林秀雄と言えば、「ガリア戦記」と「徒然草」への言及です。参考になりました。

    あと、弟子である隆慶一郎。
    隆は、ラノベに影響を与えたと言われる時代小説家なのですが、この人、歳を取ってから作家になりました。
    理由のひとつが、師匠の小林秀雄が怖かったからだそうです。作品を見せた先輩たちが泣くほど責められるのを見て、生前は作家を目指そうとはしなかったそうです。
    戦地帰りの隆が恐るなんて、どれだけ怖かったのかなと思います。ではでは。

    作者からの返信

    ありがとうございます!
    「徒然草」は私もハッとしまして、「読まなきゃ」と本屋へ走るきっかけになりました。
    隆慶一郎が小林秀雄の弟子というのは初めて知りました。たしかに泣かされそうですが、、直に考えを聞いたり批評をしてもらえるのはちょっとうらやましいですね。
    命のやりとりを経験して肝は据わっていても、自分の自信作を完膚なきまでに批判され尽くすのはまた別の恐怖なんでしょうね・・・。