美し過ぎる君が恐い屈折した愛が重い
犬時保志
冒険者登録編
第1話 トーラに引っ張られ旅立ちする
「アダンくんご飯作って!」
「またかよ? お前ん所の母ちゃんの
「アダンくんのご飯は別格だよ」
今日も
12歳で自然に芽生える運任せ当たり外れの有る能力、トーラは剣技5ってあり得ない能力を授かったのに、僕は生活魔法とスペースって1m四方の収納庫、収納魔法の劣化版しか授からなかった。
技術なんて努力すればそれなりに身に付く、能力はオマケだよ! 負け惜しみじゃ無いよ。
トーラを僕が苦手な最大の理由、自分勝手で
迷惑な悪ガキの親分が、困った事に僕の直ぐ上の兄貴のムダン15歳なんだ。
僕にはクダンとケダンそれにコダン3人の兄貴が居て次が悪ガキ親分のムダン、僕は末っ子の5男で僕を産んで直ぐ母ちゃんは亡くなり、親父も後を追うように次の年に亡くなったそうだ。
「やったぁ! 今日はウサギ肉のトマ煮だ! 私の大好物とはアダンの愛を感じるぅ~」
誰も食べない、生では酸っぱいトマと生では涙が出るきつい刺激のネキ玉、じっくり煮込めば旨味の元になる煮込み料理、僕の考案なんだ。
勝手な事を言いながら、トーラは定位置と決めた僕の隣の椅子に座ってる。
僕の兄弟は銘々勝手な時間に飯を食う、一度に済めば楽なんだけど、全員の飯の世話をしなければ僕は眠る事が出来ない。
珍しく長兄クダンと次兄のケダンが席に着いた。
突然トーラが話始めた。
「クダン兄、アダンくんが12歳になったよ! 約束通り町に向かい冒険者になる! 良いね!!」
「あぁ、トラおばさんからも言われた、勝手にすれば良い」
いつも説明不十分のトーラに引っ張り回されて、今度も訳が分からない話がまとまりそうだ。
「トーラ? 何の事?」
僕の意見は完全無視、トーラの母ちゃんトラおばさんと僕の兄貴のクダンに、僕が12歳になったらハジマ町の冒険者ギルドで登録し、冒険者になるってトーラが言って決めたそうだ。
その許可が降りたって事らしい。
「僕が居なくなったら家事困るでしょ?」
「アダンが7歳になるまで、俺達で充分家事をこなしてた、確かにアダンの飯は旨いが居なくなっても問題無いぞ」
ってクダン兄の冷たい言葉で、僕達の旅立ちが決定した。
旅立ちの朝トーラは青銅の剣を腰に差し、鍋にフライパン調理道具一式を袋に詰めて迎えに来た。
「準備は出来てる、グズグズしないでハジマ町に行くよ!」
トーラの言葉に流され、野良着姿で僕は村を出てしまった。
「はい、ナイフくらい護身用に持って!」
壊れた草刈カマを改造した、ボロいナイフを渡された。
ひたすら駆け足で進み、夕方にハジマ町に到着した。
ゼイゼイ息切れしてる僕は一休みしたいが、タフなトーラに引っ張られ冒険者ギルドに入った。
冒険者ギルドは何か
受付カウンターのお姉さんの所に、トーラに引っ張られて行った。
「二人冒険者登録希望」
トーラは必要な事しか言わないが、通じた様でお姉さんが用紙を二枚出して。
「この用紙に年齢名前を書いて」
トーラが勝手に記入して、受付お姉さんに差し出した。
名前が記入されたFランク冒険者タグが発行され、僕とトーラの冒険者生活が始まった。
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